認知症・精神疾患の看護に頭部CT画像からの情報を活かす**精神看護出版/大塚 恒子/978-4-86294-074-2/9784862940742**

販売価格
2,420円(税込み)
編著
大塚 恒子
出版社
精神看護出版
分野
 
精神看護

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販売期間
2024/01/26~
商品コード
9784862940742
発行 2024年1月
判型:B5判 128頁
ISBN 978-4-86294-074-2

【 編著者 】
大塚 恒子(一般財団法人仁明会精神衛生研究所 副所長/一般財団法人仁明会仁明会病院 看護部長)
阿部 和夫(一般財団法人仁明会仁明会病院 神経内科)

巣症状(局所症状)を理解し看護をアップデートする!

臨床現場では,診断名と照合できない症状に疑問や違和感をもつ場面が多いものです。そうした疑問や違和感は,「自分たちのケア技術に問題があるのでは」という自責感や行き詰まり感を生じさせてしまうかもしれません。しかし「診断名のみに焦点化したアセスメントや看護から,巣症状(局所症状)に基づいた看護へ」という観点をもつことで,看護は変わります。本書では,「巣症状(局所症状)に基づいた」17事例を紹介しています。

【目 次】
パート1 認知症・精神障害の基本知識と対応
 本書に登場する認知症・精神障害の基本知識と対応
 
パート2 神経内科医のアドバイスを受けた17の事例
 ケース1 近時記憶や見当識の改善がみられるが,これって本当にアルツハイマー型認知症?
  ―あきらかになった視床前核症候群の特徴を踏まえた看護の提供
 
 ケース2 「目にイカが入った」この幻視はどこから?
  ―レビー小体型認知症と妄想性障害をわけるもの
 
 ケース3 この患者さんはどうして鏡に映る自分に話しかけているんだろう?
  ―アルツハイマー型認知症の鏡徴候とは
 
 ケース4 ケアの拒否・粗暴行為・被毒妄想で服薬や食事ができない
  ―右半球症候群の病態を踏まえたケアの展開
 
 ケース5 易怒的で焦燥感が強く,さらに食事中にウトウト……患者さんに何が起きている?
  ―虚血性変化とラクナ梗塞が著しい血管性認知症への看護の展開
 
 ケース6 アルツハイマー型認知症の周辺症状だと考えて介入していたけれど……
  ―遅発性パラフレニーと推論し看護を再構築
 
 ケース7 無事に退院を果たしたものの入院中は収まらなかった易怒性や拒否
  ―原因疾患の違いを踏まえたケアの必要性をあらためて理解する
 
 ケース8 これって診断どおり統合失調症の陽性症状? それとも認知症の周辺症状?
  ―統合失調症と前頭側頭型認知症の類似点と鑑別点
 
 ケース9 これまで経験した前頭側頭型認知症のケースと何かが違う!
  ―前頭側頭型認知症に進行性失語症が重なったケースへの看護
 
 ケース10 誤認から生じる痛切な訴え……うつ病に認知症が併存しているのではないか?
  ―うつ病に進行性失語症を合併したケースへの看護
 
 ケース11 この患者さんは本当にアルツハイマー型認知症なのだろうか?
  ―さまざまな可能性があるなかで認知症の原因疾患をどのようにとらえるのか
 
 ケース12 くり返す誤嚥性肺炎……どうして? このケースの背景には何が隠れているの?
  ―ワレンベルグ症候群からくる嚥下障害による誤嚥性肺炎という観点
 
 ケース13 難治性の統合失調症の陽性症状なのか? 側頭葉てんかんの症状なのか?
  ―両方の合併が生じているケースへの看護の提供
 
 ケース14 片頭痛を訴えるたびに甘味を要求するのは,自己中心的な訴え? 認知症?
  ―低血糖状態からくる片頭痛ととらえケアを提供する
 
 ケース15 意識レベルの低下で転院後,全盲となり帰院……ケアの手立てが見出せない
  ―統合失調症にPRESを合併したケース
 
 ケース16 軽度知的障害で妄想と拒否が強く年齢的にもう退院のチャンスはないかもしれない
  ―「脳性麻痺による発達障害」という新たな着眼点をもち介入を再構築する
 
 ケース17 奇異な異食行為は身体拘束によるストレス反応?
  ―施設・入院時のさまざまな症状は何が原因だったのか
 
現場から(コラム)
  現場から1 疾患名にとらわれない看護
  現場から2 認知症原因疾患の推論をチームで取り組む
  現場から3 神経内科医へのコンサルテーションと多職種協働