クリニカルリハビリテーション 2022年11月 パラスポーツとリハビリテーション医療(Vol.31 No.12)**医歯薬出版/4910032971123**

販売価格
2,640円(税込み)
J. of Clinical Rehabilitation Vol.31 No.12
出版社
医歯薬出版
分野
 
リハビリテーション医学

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冊子版 販売期間
2022/11/15~
ISJP ID
2205894540
商品コード
4910032971123
発行 2022年11月
サイズ B5 / 100p
2021年8月24日から9月5日に,当初の予定より1年遅れで東京2020パラリンピック大会が開催された.161の国と地域から4,403人もの選手が参加して日々熱い戦いが繰り広げられ,パラアスリートからたくさんの感動と勇気を貰った方も多いのではないか.コロナ禍という異常な状況下において多くの国民が不安を抱える中,無観客開催となったものの大会を無事終了できたのは,たくさんの関係スタッフやボランティア等の献身的な働きによるところが大きかったと考えられる.この中にはリハビリテーション科医や理学療法士等多くのリハビリテーション医療関係者も含まれており,大会運営においてリハビリテーション医療分野におけるメディカルサポートの重要性が示された.つまり,パラアスリートのメディカルサポートには,リハビリテーション医療が必要であることが改めて強く認識できた大会でもあった.さらに今回,日本でパラリンピックが開催されたことにより,国民のパラスポーツに対する関心も大きく広がることとなった.東京2020パラリンピックのレガシーを残すためにも,多くのリハビリテーション医療関係者にパラスポーツに対するリハビリテーション医療の役割とその重要性を知ってもらい,実際の現場へ参加してもらうことが重要である.
そこで,「パラスポーツとリハビリテーション医療」というテーマで特集を企画し,パラスポーツの分野で活躍している先生方に執筆をお願いした.健常者スポーツ同様,パラスポーツにおいてもスポーツ外傷や関節障害は大きな問題であり,パラアスリートにおけるスポーツ外傷と関節障害の特徴と対策について尾川貴洋先生に解説いただいた.自律神経はスポーツにおける運動継続やパフォーマンス向上のために重要な役割を果たしており,脊髄損傷における自律神経障害がパラスポーツに与える影響と対策について上條義一郎先生に解説いただいた.女性アスリートには女性特有の医学的問題があり,女性パラアスリート特有の問題も含めた女性アスリートの医学的問題と対応について中村寛江先生,能瀬さやか先生に解説いただいた.内部障害者のパラスポーツでは,内部障害者特有の医学的問題があり,内部障害者のパラスポーツ参加の医学的問題と対応について黒澤一先生に解説いただいた.さらに,パラアスリートの医学的サポートには,障害者の特殊性を理解しているリハビリテーション科医の役割が重要であり,パラスポーツにおけるリハビリテーション科医の役割と課題について羽田康司先生に解説いただいた.
本特集を通して多くのリハビリテーション医療関係者がパラスポーツに興味をもち,パラスポーツにおけるメディカルサポート参加へのきっかけとしていただければ幸いである.