よくわかる耳管開放症**全日本病院出版会/小林 俊光/9784865198126**

販売価格
8,250円(税込み)
診断から耳管ピン手術まで
編著
小林 俊光
出版社
全日本病院出版会
分野
 
耳鼻咽喉科学・頭頸部外科学

数量

販売期間
2022/05/21~
商品コード
9784865198126
発行 2022年5月
サイズ B5 / 283p
ISBN 978-4-86519-812-6
著者:小林 俊光 / 池田 怜吉 / 川瀬 哲明 / 菊地 俊晶 /
大島 猛史 / 香取 幸夫 / 小池 卓二 / 坂本 修一

耳管開放症を網羅した書籍がついに登場!

耳管開放症とは何か…病態や症状、検査、診断に留まらず、耳管の構造、動物差まで、現在までに行われている本症の研究の全てと世界初の耳管開放症治療機器「耳管ピン」の手術やその他治療法についても紹介しました。

目の前の患者が耳管開放症なのか、そして治療が必要な症状なのか、診療所での鑑別のためにぜひお役立てください。
耳管開放症の診断や治療については ENTONI No.263 (2021年10月増大号)も併せてご覧ください。

【目 次】
 1.耳管閉鎖障害とは? 
1.耳管閉鎖障害の分類
2.耳管閉鎖障害における自声強聴の苦痛

 2.耳管の動物差 

1.耳管開放の観点から;in vivoでの計測結果を含めて

 3.耳管閉鎖障害の疫学 
1.一般人口における耳管開放症の頻度
2.東北大学における耳管開放症の外来統計
3.開業医における耳管閉鎖障害の頻度
4.「耳管開放症・耳管閉鎖不全の診療の実態ならびに耳鼻科医の意識」に関する全国アンケート調査

 4.耳管開放症の診断法 

1.はじめに
2.問 診
3.鼓膜所見
4.オトスコープによる患者発声の外耳道からの聴取
5.耳管機能検査装置を用いた検査
6.内視鏡的診断法
7.新しい音響学的診断法の考案と臨床応用
8.耳管の新しい画像診断法

 5.耳管開放症の症状に関する研究
 
1.はじめに
2.自声強聴に関する研究
3.耳管開放症の症状としての鼻声についての研究

 6.耳管開放症の原因 

1.はじめに
2.体重減少に伴う耳管開放症
3.妊娠と耳管開放症
4.成長ホルモン欠乏と耳管開放症
5.低血圧と耳管開放症
6.透析・脱水と関連した耳管開放症
7.シェーグレン症候群と耳管開放症
8.上顎前方延長術に伴う耳管開放症
9.顔面外傷に伴う耳管開放症
10.三叉神経障害による耳管開放症
11.上咽頭がんに対する放射線療法後の耳管開放症
12.急性中耳炎後に一過性に発症した耳管開放症

 7.体位変化と耳管開放症 
1.はじめに
2.体位変化に伴う耳管機能変化―ヒトにおける計測―
3.体位変化に伴う耳管機能の変化―動物実験―
4.体位変化および頸部圧迫時の耳管の変化(内視鏡所見)
5.体位変化の耳管および周囲構造への影響(画像解析)

 8.鼻すすり型耳管開放症 
1.はじめに
2.“鼻すすりロック”による耳管開放症状の軽減
3.鼻すすり型耳管開放症が引き起こす中耳病変
4.鼻すすり型耳管開放症の取り扱い
5.鼻すすり型耳管開放症と真珠腫
6.鼻すすりロック時の耳管咽頭口所見
7.耳管の鼻すすりロック現象―CT,MRIによる観察―
8.鼻すすりによる耳管の変形―有限要素モデルを用いた解析―

 9.耳管開放症の隠蔽(masked patulous Eustachian tube) 
1.はじめに
2.鼓膜形成術後に顕在化した耳管開放症
3.耳硬化症に合併した隠蔽性耳管開放症
4.慢性穿孔性中耳炎における隠蔽性耳管開放症
5.真珠腫における隠蔽性耳管開放症

 10.耳管開放症診断基準 

1.耳管開放症診断基準案2016
2.耳管開放症診断基準に則った診断の実際
3.耳管開放症確実例における自覚症状と検査陽性率

 11.耳管閉鎖障害の治療 
1.総説―本邦および世界における耳管閉鎖障害治療の現況―
2.我々の治療方針
(生活指導/生理食塩水点鼻療法/ルゴールジェル注入療法/鼓膜への操作による治療/耳管ピンによる治療)

付 録
・問診票
・PHI-10