がん患者におけるせん妄ガイドライン 2022年版**金原出版/日本サイコオンコロジー学会/9784307102131/978-4-307-10213-1**

販売価格
2,640円(税込み)
第2版

がん医療におけるこころのケアガイドラインシリーズ 1
編著
日本サイコオンコロジー学会
出版社
金原出版
分野
 
癌・腫瘍一般

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書籍版 販売期間
2022/06/08~
JANコード
9784307102131
商品コード
9784307102131
発行 2022年6月
判型:B5判 200頁
ISBN 978-4-307-10213-1

編集:一般社団法人 日本サイコオンコロジー学会 / 一般社団法人 日本がんサポーティブケア学会
がん診療の現場で役立つ、せん妄に関する指針を3年ぶりに改訂!

せん妄はがん医療の現場において高頻度で認められる病態であり、超高齢社会を迎えた日本では今後さらに、せん妄の予防や対策が重要となる。今改訂では、終末期せん妄への対応や、せん妄に対する病院組織としての取り組み方についての解説を総論に加えたほか、「予防」などに関する臨床疑問が新たに追加された。また、薬物療法における薬剤選択や投与量などを解説した「臨床の手引き」の章も新設され、より臨床現場で役立つ一冊となっている。

【目 次】
I章 はじめに
1 ガイドライン作成の経緯と目的
1.ガイドライン作成の経緯
2.ガイドラインの目的

2 ガイドラインの使用上の注意
1.使用上の注意
2.構成とインストラクション

3 エビデンスの確実性(質・強さ)と推奨の強さ
1.エビデンスの確実性(質・強さ)
2.推奨の強さ
3.推奨の強さとエビデンスの確実性(強さ)の臨床的意味

II章 総論
1 がん医療におけるせん妄
1.せん妄とは何か
2.がん患者におけるせん妄の頻度
3.せん妄によるさまざまな影響
4.がん患者におけるせん妄の特徴

2 せん妄の評価と診断・分類
1.せん妄の診断基準
2.せん妄の分類
3.鑑別診断
4.せん妄の原因
5.せん妄の評価方法
6.がん終末期せん妄の評価

3 せん妄の病態生理
1.はじめに
2.神経伝達物質の変化
3.アセチルコリン
4.ドパミン
5.グルタミン酸
6.ノルアドレナリン
7.γ-アミノ酪酸(gamma-aminobutyric acid:GABA)
8.セロトニン
9.メラトニン
10.神経炎症
11.グルココルチコイド

4 せん妄の治療・ケア
1.薬物療法
2.非薬物療法

5 終末期せん妄の治療とケアのゴール
1.終末期せん妄とは
2.終末期せん妄の苦痛や治療・ケアの望ましい評価とは

6 病院の組織としてせん妄にどのように取り組むか
1.せん妄に対する、組織的な対応の必要性について
2.施設を挙げての取り組みの一例:DELTAプログラムの開発

III章 臨床疑問
臨床疑問(背景疑問)1
がん患者に対して、せん妄の発症予防を目的として推奨される非薬物療法にはどのようなものがあるか?
臨床疑問2
がん患者に対して、せん妄の発症予防を目的に抗精神病薬を投与することは推奨されるか?
臨床疑問(背景疑問)3
がん患者のせん妄には、どのような評価方法があるか?
臨床疑問(背景疑問)4
がん患者のせん妄には、どのような原因(身体的要因・薬剤要因)があるか?
臨床疑問5
せん妄を有するがん患者に対して、せん妄の症状軽減を目的として、抗精神病薬を投与することは推奨されるか?
臨床疑問6
せん妄を有するがん患者に対して、せん妄の症状軽減を目的として、トラゾドンを単独で投与することは
推奨されるか?
臨床疑問7
せん妄を有するがん患者に対して、せん妄の症状軽減を目的として、ヒドロキシジンを単独で投与することは
推奨されるか?
臨床疑問8
せん妄を有するがん患者に対して、せん妄の症状軽減を目的として、ベンゾジアゼピン系薬を単独で投与する
ことは推奨されるか?
臨床疑問9
せん妄を有するオピオイド投与中のがん患者に対して、せん妄の症状軽減を目的として、
オピオイドスイッチングを行うことは推奨されるか?
臨床疑問(背景疑問)10
せん妄を有するがん患者に対して、せん妄の症状軽減を目的として、推奨される非薬物療法には
どのようなものがあるか?
臨床疑問(背景疑問)11
がん患者の終末期のせん妄に対して、せん妄の症状軽減を目的として、推奨されるアプローチにはどのような
ものがあるか?
臨床疑問(背景疑問)12
せん妄を有するがん患者に対して、家族が望むケアにはどのようなものがあるか?

IV章 臨床の手引き
せん妄薬物療法の手引き
1.せん妄治療における薬物療法の位置付け
2.本手引きについて
3.がん患者におけるせん妄の薬物療法についての基本的な考え方
4.せん妄で用いる各薬物の選択理由と特徴(長所・短所)についての基本的な考え方

V章 資料
1 ガイドライン作成過程
1.概要
2.臨床疑問の設定
3.システマティックレビュー
4.妥当性の検証
5.日本サイコオンコロジー学会、日本がんサポーティブケア学会の承認

2 文献検索式

3 今後の検討課題
1.今回のガイドラインでは、対応しなかったこと
2.推奨について、今後の検討が必要なこと

4 用語集

主要な抗精神病薬一覧
患者・家族へのせん妄説明パンフレット
患者・家族へのせん妄説明パンフレット(終末期)
Delirium Rating Scale-Revised-98