疼痛治療における貼付剤の過去・現在・未来**メディカルレビュー社/山口 重樹/978-4-7792-2705-9/9784779227059**

販売価格
3,410円(税込み)
編著
山口 重樹
出版社
メディカルレビュー社
分野
 
癌・腫瘍一般

数量

販売期間
2023/02/09~
商品コード
9784779227059
発行 2023年2月
判型:A5変型判 118頁
ISBN 978-4-7792-2705-9

監修:山口 重樹
本書では、疼痛治療における貼付剤の歴史と基礎、がん疼痛と慢性疼痛における臨床について、痛みの専門医が長年の経験をもとにわかりやすく解説した。是非、本書を痛みという身近な訴えにかかわるすべての医療者に、貼付剤という身近な存在による痛み治療の可能性を再考するための参考書としていただきたい。
(山口 重樹「序」より)

【目 次】
第1章 疼痛治療における貼付剤の歴史
はじめに
古代?中世の貼付剤の歴史
1)古代メソポタミア
2)古代バビロニア
3)古代ギリシャ?アレキサンドリア
日本の貼付剤の黎明期
1)奈良時代
2)平安時代
3)戦国時代
4)江戸時代
5)江戸時代中期~明治時代
6)papから巴布へ
break time①
break time②
日本の貼付剤の過渡期(サリチル酸製剤含有、日本製泥状パップ剤の誕生)
成形パップ剤(第一世代、外用刺激型)の誕生
1)成形パップ剤の開発
2)冷感タイプと温感タイプの開発
3)冷感タイプと温感タイプの成分
4)一般用医薬品から医療用医薬品へ
成形パップ剤(第二世代、NSAIDs)の誕生
1)第二世代(経皮吸収型局所作用製剤)の開発
2)第二世代(経皮吸収型局所作用製剤)の主な貼付剤の種類
3)経皮吸収型消炎鎮痛薬の有効成分による分類
プラスター剤
1)プラスター剤(テープ剤)の特徴
2)経皮吸収型消炎鎮痛薬の剤形による分類
全身作用型(経皮吸収型製剤)の登場
1)経皮吸収型強オピオイド製剤
2)経皮吸収型弱オピオイド製剤
3)経皮吸収型NSAIDs製剤

第2章 疼痛治療における貼付剤の基礎
貼付剤の分類
1)局所に作用する貼付剤
2)全身に作用する貼付剤(経皮吸収型製剤)
経皮吸収のメカニズム
1)皮膚の構造
2)薬物の皮膚透過
3)経皮吸収速度と吸収量
4)貼付部位と皮膚への影響
疼痛治療に用いられる貼付剤
1)フェンタニル
2)ブプレノルフィン
3)ジクロフェナクナトリウム

第3章 がん疼痛と貼付剤
がん疼痛とフェンタニル製剤
1)フェンタニルクエン酸塩の特徴
2)がん疼痛治療におけるフェンタニル製剤の位置付け
3)フェンタニル製剤のエビデンスレベル
デュロテップ?MTパッチ
Case study
1.内服困難症例
フェントス?テープ
Case study
1.内服困難、オピオイドナイーブの症例
2.患者背景にあわせた症例(在宅療養に向けて)
ジクトル?テープ
ジクトル?テープとフェントス?テープの併用の可能性
Case study
1.耳下腺がんに対し化学療法、放射線治療中の症例
2.前立腺がんで入院加療中の症例
3.肺がん術後、転移性脳腫瘍再発の症例
4.多発性骨髄腫で入院加療中の症例
5.中咽頭がんで化学療法中の症例
6.膀胱がん、多発骨転移で入院加療中の症例
おわりに

第4章 慢性疼痛と貼付剤
慢性疼痛に使用可能な貼付剤の種類
1)経皮吸収型消炎鎮痛薬
2)経皮吸収型強オピオイド製剤
3)経皮吸収型弱オピオイド製剤
慢性疼痛に対する貼付剤の使い分け
1)経皮吸収型消炎鎮痛薬
2)フェンタニル(フェンタニルクエン酸塩)経皮吸収型製剤
3)ブプレノルフィン経皮吸収型製剤(ノルスパン?テープなど)
4)ジクロフェナクナトリウム経皮吸収型製剤(ジクトル?テープ)
Case study
1.軽度腰椎側弯の症例
2.股関節手術後の症例
薬物療法の限界