最新言語聴覚学講座 言語聴覚障害学概論**医歯薬出版/倉智 雅子/978-4-263-27071-4/9784263270714**

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2,750円(税込み)
編著
倉智 雅子
出版社
医歯薬出版
分野
 
リハビリテーション技術

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書籍版 販売期間
2023/09/20~
JANコード
9784263270714
商品コード
9784263270714
発行 2023年9月
判型:B5判 132頁
ISBN 978-4-263-27071-4

編著:倉智 雅子 / 植田 恵 / 城間 将江

言語聴覚士の専門科目をはじめて学ぶ人のために!

●言語聴覚士がどのような専門職なのか,何が求められるのかといった基本的理解と,言語聴覚士に求められる基礎知識をわかりやすく簡潔にまとめた.

●言語聴覚士が関わる障害の種類と特徴,ライフステージに応じた臨床のポイントを解説し,障害を系統的に理解し,患者像をイメージできるよう解説.

●言語聴覚士国家試験出題基準に準拠.

【目 次】
第1章 言語聴覚士とは
  1.言語聴覚士の職務と活躍の場
    1)言語聴覚士の職務
     (1)「話しことば」とその障害への対応
     (2)「言語」とその障害への対応
     (3)「きこえ」とその障害への対応
     (4)「摂食嚥下」とその障害への対応
    2)言語聴覚士の活躍の場
     (1)医療の場での活躍
     (2)介護・福祉の場での活躍(成人対象)
     (3)福祉・保健の場での活躍(小児対象)
     (4)教育の場での活躍
     (5)その他の場での活躍
  2.言語聴覚士の歴史と養成教育
    1)言語聴覚士の歴史
    2)言語聴覚士の養成教育
     (1)求められる資質と能力
     (2)養成形態
     (3)学問領域
     (4)諸外国との違い
     (5)卒後教育
  3.臨床実践における基本理念
    1)職業倫理
     (1)自己研鑽
     (2)対象者の尊重,有益性の優先
     (3)インフォームド・コンセント
     (4)守秘義務
     (5)臨床記録
     (6)根拠に基づく臨床
    2)リスク管理
     (1)リスクマネジメント
     (2)緊急時の対応
     (3)感染症と感染症防止対策
    3)多職種連携
    4)地域言語聴覚療法
     (1)地域リハビリテーション
     (2)災害リハビリテーション
    5)ICFの活用
     (1)ICFの構成要素
     (2)ICFの活用意義
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第2章 ことばの機能
  1.言語とコミュニケーション
    1)ことばの機能
     (1)コミュニケーションの手段
     (2)思考の道具
     (3)行動の自己制御
     (4)その他の機能
    2)コミュニケーション
     (1)コミュニケーションとは
     (2)コミュニケーションの手段
    3)言語
     (1)言語とは
     (2)言語の性質
     (3)言語の構造
  2.日本語の特徴
    1)日本語の「音」
     (1)音素と音節
     (2)アクセント
    2)日本語の「語」
     (1)形態素
     (2)語形成
    3)日本語の「文」
     (1)内容語と機能語
     (2)基本語順
     (3)助動詞
    4)日本語の「意味」
     (1)語と語の間の意味関係
     (2)文の意味
    5)日本語の「語用」
     (1)直示
     (2)主題
     (3)旧情報と新情報
     (4)視点
     (5)敬語
    6)日本語の「文字」
     (1)日本語の文字体系
  3.言語・コミュニケーションの獲得
    1)前言語期の発達
     (1)コミュニケーション行動の形成
     (2)発声行動の発達
     (3)音声知覚の発達
    2)幼児期の言語発達
     (1)語彙の発達
     (2)文法の発達
     (3)談話および語用の発達
     (4)音韻意識の発達
    3)学童期の言語発達
     (1)語彙・文法の発達
     (2)談話および語用の発達
     (3)読み書きの発達
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第3章 ことばときこえのメカニズム
  1.発声発語と摂食嚥下のメカニズム
    1)発声発語の器官とメカニズム
     (1)呼吸
     (2)発声
     (3)構音・共鳴
     (4)国際音声記号(IPA)
    2)摂食嚥下の器官とメカニズム
     (1)咽頭
     (2)外喉頭筋
     (3)摂食嚥下のメカニズム
     (4)嚥下モデル
  2.ことばと脳
    1)神経系
     (1)大脳
     (2)大脳基底核
     (3)間脳
     (4)脳幹
     (5)小脳
     (6)神経伝導路
     (7)脳神経
    2)脳の構造と機能
     (1)側性化
     (2)機能局在
    3)ことばを支える神経
     (1)言語機能(言語の理解・産生)
     (2)発話運動機能
  3.きこえとバランス感覚のメカニズム
    1)音と人のきこえ
    2)聴覚器官の構造と機能
     (1)外耳
     (2)中耳
     (3)内耳
     (4)後迷路
    3)平衡器官の構造と機能
     (1)前庭
     (2)半規管(三半規管)
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第4章 言語聴覚障害の評価・診断と介入
  1.言語聴覚療法の臨床業務の流れ
    1)臨床推論
    2)測定,評価,診断
  2.言語聴覚療法における評価・診断
    1)評価・診断の目的
    2)収集する情報の種類と収集方法
     (1)直接収集する情報 [検査結果の解釈について]
     (2)間接的に収集する情報
     (3)情報収集の手順
     (4)情報収集における留意点
    3)情報の統合と解釈
  3.言語聴覚療法における介入
    1)介入の原則
     (1)根拠(エビデンス)に基づく介入
     (2)仮説検証型の介入
     (3)チームアプローチ
    2)介入の方法論
     (1)機能回復訓練
     (2)実用的コミュニケーション訓練
     (3)拡大・代替コミュニケーション手段の獲得訓練
     (4)心理・社会的サポート
    3)介入の実際
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第5章 言語聴覚障害の種類
 A.言語・認知系の障害
  1.小児期にみられる言語・認知系の障害
    1)種類と特徴
     (1)知的能力障害
     (2)自閉症スペクトラム障害
     (3)特異的言語発達障害
     (4)限局性学習障害
     (5)発達性ディスレクシア(発達性読み書き障害)
     (6)注意欠如・多動性障害
     (7)脳性麻痺
     (8)重症心身障害
    2)ライフステージからみる臨床のポイント
  2.成人期にみられる言語・認知系の障害(八鍬央子)
     [高次脳機能障害とは] [高次脳機能障害を引き起こす原因]
    1)種類と特徴
     (1)背景症状
     (2)失語症
     (3)その他の高次脳機能障害
    2)ライフステージからみる臨床のポイント
     (1)若年者への臨床のポイント
     (2)高齢者への臨床のポイント
 B.発声発語系の障害
  1.発声発語障害
   a.音声障害
    1)種類と特徴
    2)ライフステージからみる臨床のポイント
   b.発話障害
    1)種類と特徴
     [発話運動の実行障害]
     (1)運動障害性構音障害
     (2)器質性構音障害
     (3)機能性構音障害
     [発話運動の準備障害]
     (1)発語失行
    2)ライフステージからみる臨床のポイント
   c.流暢性障害
    1)種類と特徴
     (1)発達性吃音
     (2)獲得性吃音
     (3)クラタリング(早口言語症)
    2)ライフステージからみる臨床のポイント
  2.摂食嚥下障害
    1)種類と特徴
     (1)摂食嚥下障害の発症メカニズムと原因
     (2)摂食嚥下障害を生じる疾患
     (3)摂食嚥下障害に関連する合併症やリスク
    2)ライフステージからみる臨床のポイント
     (1)乳幼児期における留意事項と臨床のポイント
     (2)学童期における留意事項と臨床のポイント
     (3)成人期における留意事項と臨床のポイント
     (4)高齢期における留意事項と臨床のポイント
 C.聴覚系の障害
  1.きこえの障害
    1)種類と特徴
     (1)難聴側
     (2)難聴の種類
     (3)難聴の程度
     (4)難聴の発症時期
    2)聴覚補償機器
     (1)補聴器
     (2)人工聴覚器
     (3)補聴援助システム
  2.成人期のきこえの障害
    1)成人難聴の特徴
    2)発症時期に応じた成人難聴の臨床のポイント
     (1)言語獲得前の若年期に発症した難聴者
     (2)成人期に発症した難聴者
     (3)高齢期に発症した難聴者
  3.小児期のきこえの障害
    1)小児難聴の特徴
     (1)新生児聴覚スクリーニング検査による難聴の早期発見
     (2)先天性難聴の原因と難聴のリスク因子
     (3)小児期の聴覚補償
     (4)コミュニケーション手段
    2)発達時期に応じた小児難聴の臨床のポイント
     (1)乳児期
     (2)幼児期
     (3)学童期
     (4)思春期以降
  4.ライフステージからみる臨床のポイント
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 Column「言語聴覚士の臨床場面」
  1.病院での言語聴覚士の仕事
  2.介護施設での言語聴覚士の仕事
  3.療育施設での言語聴覚士の仕事
  4.学校での言語聴覚士の仕事
 Column「地域包括ケアシステム」

付録:ライフステージからみる言語聴覚士としての臨床の視点