ガミースマイル**クインテッセンス出版/伝法 昌広/978-4-7812-1046-9/9784781210469**

販売価格
15,400円(税込み)
11の要因 成功に導くトリートメントマップ
編著
伝法 昌広
出版社
クインテッセンス出版
分野
歯科学 一般

数量

販売期間
2024/12/09~
商品コード
9784781210469
発行 2024年12月
判型:A4判 184頁
ISBN 978-4-7812-1046-9

ガミースマイルに特化した、かつてない1冊

ガミースマイルの治療において、診断はとくに重要である。多方面からの分析によってガミースマイルを引き起こしている要因を診断し、それに応じた治療法を選択する必要がある。本書では、ガミースマイルの11の要因を紐解き、その診断方法から治療法までを解説している。包括的な診断に必要な項目を網羅した診断用フローチャートは必見。症例は、さまざまな要因をもつ11症例を収載。症例ごとの見るべきポイントや治療法の選択、治療の流れなど、臨床的な要点を詳く解説している。

【目 次】
第1章 ガミースマイル総論
 1.ガミースマイルとは
 2.ガミースマイルはどのように治療されるべきか?
 3.ガミースマイルの種類と要因
   1)ガミースマイルの種類
   2)さまざまなガミースマイルの要因
 4.ガミースマイルの分類と系統図
 5.診断のためのフローチャート(トリートメントマップ)
   1st check/Lip(口唇の診査)
    ①上唇の厚みの診査
    ②上唇の挙上量の診査
   2nd check/Teeth(歯と歯周組織の状態の診査)
    ①歯の縦横比の診査
    ②咬耗の有無の診査
    ③歯肉の腫脹の診査
    ④ポケット診査
    ⑤歯槽骨縁とセメント-エナメル境の診査
   3rd check/Smile(スマイル時の歯肉の露出の診査)
    ①前歯部のみの歯肉露出
    ②前歯部と臼歯部の歯肉露出
    ③前歯部の一部のみが歯肉露出
 6.“美しいスマイル”とは何か?
   1)審美的であるということと機能
   2)“美しいスマイル”に関する軟組織と硬組織の状態についての指標
   3)“美しいスマイル”に関する歯列の垂直的位置についての指標
   知っておきたい基礎知識1:矯正歯科
    ・CDS 分析

第2章 軟組織におけるガミースマイルの要因と治療法
 1.口唇による要因と治療法
   1)上唇の過挙上(hypermobile lip, hypermobility)
    1)-1 診断方法
    1)-2 治療方法
     1)-2-a 口唇移動術(lip repositioning)
     1)-2-b ボツリヌス療法(botulinum toxin injection)
   2)薄い上唇(short upper lip)
     2)-1 診断方法
     2)-2 治療方法
      2)-2-a ヒアルロン酸注入
      2)-2-b Le Fort I 型骨切り術後の縫合
 2.歯肉による要因と治療法
   1)炎症性の増殖(肥厚)
     1)-1 診断方法
     1)-2 治療方法
      炎症物質の除去
   2)薬物による増殖
     2)-1 診断方法
     2)-2 治療方法
   3)遺伝的な疾患・全身的な状態による増殖
     3)-1 診断方法
     3)-2 治療方法
     歯肉切除

第3章 硬組織におけるガミースマイルの要因と治療法 1
 1.骨における要因と治療法
   1 )上顎骨の垂直成分の増加(下降/vertical excess)
     1)-1 診断方法
     1)-2 治療方法
      1)-2-a 顎矯正外科手術による上顎骨の圧下
      1)-2-b 歯科矯正用アンカースクリューによる上顎歯列の圧下
      直接的圧下法と間接的圧下法
   2 )上顎骨の水平成分の増加(前突/horizontal excess)
     2)-1 診断方法
     2)-2 治療方法
  知っておきたい基礎知識2:口腔外科
   ① Le Fort Ⅰ型骨切り術
   ②馬蹄形骨切り術
   ③歯槽骨切り術

第4章 硬組織におけるガミースマイルの要因と治療法 2
 1.歯における要因と治療法
   1)上顎前歯の過萌出
    1)-1 診断方法
    1)-2 治療方法
     1)-2-a 矯正歯科治療による上顎前歯の圧下
     1)-2-b 顎矯正外科手術による上顎前歯部の部分的な圧下
   2)上顎前歯の叢生
    2)-1 診断方法
    2)-2 治療方法
   3)上顎前歯の萌出不全
    3)-1 診断方法
    3)-2 治療方法
     3)-2-a Type 1 subgroupA(Type 1 A)の治療方法
     3)-2-b Type 1 subgroupB(Type 1 B)の治療方法
     3)-2-c Type 2 subgroupA(Type 2 A)の治療方法
     3)-2-d Type 2 subgroupB(Type 2 B)の治療方法
   4)短い歯冠長
    4)-1 診断方法
    4)-2 治療方法
   5)上顎前歯の咬耗による対処性の挺出
    5)-1 診断方法
    5)-2 治療方法
     5)-2-a 上顎前歯の圧下後の補綴処置
     5)-2-b 歯冠長延長術後の補綴処置
  知っておきたい基礎知識3:矯正歯科
   アングル分類
  知っておきたい基礎知識4:基礎歯学
   歯の能動的萌出と受動的萌出

第5章 症例にみるガミースマイルの診断と治療
 1.歯周的アプローチ
   症例 1 受動的萌出不全によるガミースマイルの改善:歯肉切除
   症例 2 動的萌出不全によるガミースマイルの改善:骨削除を含む歯肉切除
 2.外科的アプローチ
   症例 3 上唇の過挙上によるガミースマイルの改善:口唇移動術
 3.投薬的アプローチ
   症例 4 上唇の過挙上によるガミースマイルの改善:ボツリヌス療法
 4.矯正的アプローチ
   症例 5 上顎前歯の過萌出によるガミースマイルの改善:上顎前歯の圧下
   症例 6 上顎骨の垂直方向の増加(下降)によるガミースマイルの改善:上顎歯列全体の圧下
   症例 7 上顎骨の垂直方向の増加(下降)+水平方向の増加(前突)によるガミースマイルの改善:上顎前突改善後の上顎歯列の圧下
 5.歯周的補綴的アプローチ
   症例 8 能動的萌出不全によるガミースマイルの改善:クラウンレングスニング後の補綴処置
 6.矯正的歯周的アプローチ
   症例 9 上顎骨の垂直的成分の増加(下降)と萌出不全によるガミースマイルの改善:上顎歯列の圧下と歯肉切除術
 7.矯正的補綴的アプローチ
   症例 10 咬耗による対処性の挺出によるガミースマイルの改善:上顎前歯圧下後の補綴処置
 8.矯正的外科的アプローチ
   症例 11 上顎骨の垂直方向の増加(下降)によるガミースマイルの改善:Le Fort Ⅰ型による上顎歯列の圧下,SSRO による下顎セットバック