小児科の各専門領域をバランスよく学び、エキスパートを目指せるテキスト

初版刊行より30年以上,多くの看護師や教員の方々にご支持をいただいてきた好評のテキスト「ナースの小児科学」が,9年ぶりに待望の改訂．いつの時代も変わらぬ小児看護の基本についての丁寧な解説はそのままに,必須の最新知見を踏まえてアップデートしました.小児内科学，小児外科学，小児診察学，小児治療学，小児保健学など,20以上ある小児科学の各専門領域の全てを網羅した数少ないテキストとして,包括的医療や全人的医療の視点から,これからも小児医療の現場で大いに役立てていただける内容です.

【目 次】
総　論
　1．総　説
　　　1）小児科学のミッション，ビジョン，バリュー
　　　2）子どもの成長と疾患の特徴
　　　3）子どもの症候のとらえ方
　　　4）子どもの病歴聴取と面接
　　　5）子どもの身体診察
　　　6）子どもにおける治療上の注意点
　　　7）インフォームドコンセント
　　　8）セカンドオピニオン
　2．新生児
　　　1）新生児とは
　　　2）新生児の生理的特徴
　　　3）正常新生児
　3．成　長
　　　1）胎児の成長
　　　2）体重
　　　3）身長
　　　4）頭囲
　　　5）胸囲
　　　6）大泉門
　　　7）成長の評価
　4．発　達
　　　1）主要臓器の発達
　　　2）身体生理の発達
　　　3）運動機能の発達
　　　4）精神（適応性，言語，社会性）の発達
　　　5）免疫系の発達
　　　6）内分泌系の発達
　　　7）発達の評価法
　5．栄　養
　　　1）乳児期の栄養
　　　2）幼児期の栄養
　　　3）学童期の栄養
　　　4）思春期の栄養
　　　5）日本人の食事摂取基準
　　　6）食育
　6．保　健
　　　1）主な保健資料
　　　2）小児に関する法律と政策
　　　3）乳幼児健康診査
　　　4）予防接種〈中野貴司〉
　　　5）学校保健〈澤井ちひろ〉
　　　6）遺伝カウンセリング〈酒井規夫〉
　　　7）子ども虐待〈高島光平〉
　7．検査の要諦 ―改めて皆さんに認識してほしい―〈河村秀樹〉
　　　1）検査とは何か？
　　　2）各検査について大切なこと
　8．治　療
　　　1）薬物療法
　　　2）輸液療法
　　　3）食事療法
　　　4）輸血
　　　5）中毒
　　　6）心肺蘇生
　9．症候と鑑別診断
　　　1）発熱
　　　2）けいれん
　　　3）めまい，失神，意識障害
　　　4）チアノーゼ
　　　5）脱水
　　　6）全身倦怠感，不機嫌
　　　7）肥満，やせ
　　　8）黄疸
　　　9）発疹
　　　10）貧血
　　　11）出血傾向
　　　12）リンパ節腫脹
　　　13）浮腫
　　　14）胸痛
　　　15）呼吸困難
　　　16）咳嗽，痰
　　　17）頭痛
　　　18）運動障害
　　　19）腹痛
　　　20）悪心，嘔吐
　　　21）嚥下困難・障害
　　　22）食思不振
　　　23）便秘・下痢
　　　24）吐血・下血
　　　25）腹部膨満，腹部腫瘤
　　　26）血尿，蛋白尿
　　　27）尿量・排尿の異常
　　　28）月経異常
　　　29）四肢痛
　　　30）発達の遅れ
　10．救急トリアージ
　　　1）小児診療におけるトリアージの重要性
　　　2）トリアージの手順
　11．院内感染対策
　　　1）院内感染対策の意義
　　　2）感染対策の実際

各　論
　1．周産期の疾患
　　I．出生前
　　　1）染色体と遺伝子
　　　2）染色体異常症およびゲノム病
　　　3）環境因子による先天異常（薬剤，感染，など）
　　　4）先天異常症候群
　　II．新生児疾患
　　　1）低出生体重児
　　　2）胎児発育不全
　　　3）新生児仮死
　　　4）呼吸器疾患
　　　5）病的黄疸
　　　6）分娩外傷
　　　7）未熟児無呼吸発作
　　　8）未熟児動脈管開存症
　　　9）新生児遷延性肺高血圧症
　　　10）壊死性腸炎
　　　11）新生児メレナ
　　　12）多血症
　　　13）未熟児貧血
　　　14）頭蓋内出血
　　　15）脳室周囲白質軟化症
　　　16）低血糖
　　　17）低カルシウム血症
　　　18）新生児TSS様発疹症
　　　19）未熟児網膜症
　2．先天性代謝異常症
　　　1）新生児マススクリーニング
　　　2）アミノ酸代謝異常症
　　　3）有機酸代謝異常症
　　　4）脂肪酸代謝異常症
　　　5）糖代謝異常症
　　　6）ライソゾーム病
　　　7）脂質代謝異常症
　　　8）その他
　3．代謝性疾患
　　　1）糖尿病
　　　2）高インスリン血症
　　　3）ケトン性低血糖・アセトン血性嘔吐症
　　　4）脂質異常症
　　　5）ビタミン関連疾患
　　　6）微量元素関連疾患
　　　7）電解質異常
　4．内分泌疾患
　　　1）成長ホルモン分泌不全性低身長
　　　2）中枢性尿崩症
　　　3）甲状腺機能低下症
　　　4）甲状腺機能亢進症
　　　5）新生児バセドウ病
　　　6）中枢性思春期早発症
　　　7）先天性副腎過形成症
　　　8）性分化疾患
　5．リウマチ性疾患・結合組織病
　　　1）若年性特発性関節炎（若年性関節リウマチ）
　　　2）全身性エリテマトーデス
　　　3）若年性皮膚筋炎
　6．免疫，アレルギー疾患
　　　1）免疫不全
　　　2）アレルギー疾患
　7．感染症
　　　1）母子感染
　　　2）免疫不全における感染症
　　　3）感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律
　　　4）学校における伝染病
　　　5）日本における感染症サーベイランス
　　　6）ウイルス感染症
　　　7）細菌感染症
　　　8）真菌感染症
　　　9）リケッチア感染症
　　　10）寄生虫症
　8．消化器疾患
　　　1）口腔の疾患
　　　2）舌の疾患
　　　3）顔面・頸部の疾患
　　　4）食道の疾患
　　　5）胃の疾患
　　　6）腸の疾患
　　　9．肝胆道・膵臓・腹膜疾患
　　　1）肝臓の疾患
　　　2）膵臓の疾患
　　　3）横隔膜の疾患
　　　4）腹膜の疾患
　9．肝胆道・膵臓・腹膜疾患
　　　1）肝臓の疾患
　　　2）膵臓の疾患
　　　3）横隔膜の疾患
　　　4）腹膜の疾患
　10．呼吸器疾患
　　　1）気道疾患
　　　2）肺実質の疾患
　　　3）胸膜・縦隔疾患
　11．循環器疾患
　　　1）先天性心疾患
　　　2）心膜・心筋・心内膜の疾患
　　　3）不整脈
　　　4）心不全
　　　5）川崎病
　12．血液疾患
　　　1）小児期の血液
　　　2）赤血球の異常（貧血）
　　　3）白血球の異常
　　　4）出血性疾患
　　　5）リンパ節，網内系疾患
　13．腫瘍性疾患
　　　1）小児腫瘍性疾患の概要
　　　2）主な小児腫瘍性疾患
　14．腎，泌尿器系疾患
　　　1）糸球体疾患の臨床分類
　　　2）一次性または原発性糸球体疾患
　　　3）全身疾患に伴う腎疾患
　　　4）遺伝性腎炎
　　　5）体位性蛋白尿
　　　6）先天性腎尿路疾患
　　　7）尿路感染症
　　　8）腎不全（急性，慢性）
　　　9）精巣，陰嚢の病気
　15．神経疾患
　　　1）神経発生異常（神経系の先天異常）
　　　2）神経皮膚症候群
　　　3）炎症性・免疫性神経疾患（先天感染症を含む）
　　　4）脳症および類縁疾患
　　　5）脳性麻痺
　　　6）脳血管障害
　　　7）神経変性疾患
　　　8）てんかんおよびその他の発作性疾患
　16．運動器疾患
　　　1）運動ニューロン疾患
　　　2）末梢神経疾患
　　　3）神経筋接合部疾患
　　　4）筋疾患
　17．精神疾患 ～心理的要因が関連する疾患などを含め～
　　　1）精神疾患
　　　2）心理的要因が関連する身体疾患（心身症）
　　　3）心理的要因が関連する状態