標準言語聴覚障害学 言語聴覚療法管理学**医学書院/深浦 順一/978-4-260-05754-7/9784260057547**

販売価格
4,180円(税込み)
編著
深浦 順一
出版社
医学書院
分野
リハビリテーション技術

数量

販売期間
2025/01/31~
商品コード
9784260057547
発行 2025年1月
判型:B5判 208頁
ISBN 978-4-260-05754-7

編集:深浦 順一 / 内山 量史 / 種村 純

言語聴覚士のために作られた初めての「管理学」の教科書

言語聴覚士のために作られた初めての「管理学」の教科書が、「標準言語聴覚障害学」に加わります。言語聴覚士学校養成所指定規則の令和6年改正にならい、保健・医療・福祉の諸制度、職業倫理、リスクマネジメントを含む言語聴覚士業務のマネジメント、言語聴覚士の養成教育、キャリア教育の概要を網羅します。これらを学ぶことを通じて、言語聴覚障害の多岐にわたるニーズに応える言語聴覚療法を展開することをめざします。

【目 次】
第1章 言語聴覚療法管理学の意義
 1 言語聴覚療法管理学の意義
   A 言語聴覚療法を取り巻く環境の変化
   B 必修専門の新規科目としての言語聴覚療法管理学
   C 言語聴覚療法の提供における管理・マネジメント
   D 言語聴覚療法管理学とは
   E 言語聴覚士を目指す学生が管理学を学ぶ意義
 2 組織とマネジメント
   A 組織とは
   B 組織の基本形態
   C 理念
   D コンプライアンス
   E 人事労務管理
   F 組織(病院・施設)の体制と役割
   G 多職種連携・チームアプローチ
   H 組織のなかでの言語聴覚士の役割

第2章 保健・医療・福祉を取り巻く諸制度とマネジメント
 1 社会保障制度と法律の概要
   A 社会保障制度
   B 社会保障制度の変遷と法律の制定
   C 社会保険制度と関連する法律
   D 社会福祉制度と関連する法律
   E 公的扶助制度と関連する法律
   F 公衆衛生および保健医療制度と関連する法律
   G 国民の生活を生涯支える社会保障制度
 2 医療保険制度
   A 国民皆保険制度
   B 保険医療機関
   C 医療機能
   D 病院の種類
   E 高齢者医療制度
 3 介護保険制度
   A 介護保険制度の成り立ち
   B 介護保険制度の仕組み
   C 介護保険のサービス
   D 言語聴覚士がかかわるサービス
 4 障害福祉制度
   A 時代的背景
   B 障害児・者サービス
   C 就労支援(障害者雇用促進法,障害者総合支援法)
   D 福祉用具給付(貸与)等体系
   E 障害等級
 5 保健医療・公衆衛生
   A 健康増進法
   B 感染症法
   C 健診(検診)制度
 6 医療・介護・福祉従事者の資格法
   A 資格法とその意義
   B リハビリテーションと医療
   C 言語聴覚療法の業務と資格法
 7 言語聴覚士法
   A 目的(第1条)
   B 定義(第2条)
   C 免許(第3条~第11条)
   D 受験資格(第33条)
   E 業務
   F その他

第3章 言語聴覚士の職業倫理
 1 倫理,倫理綱領とは
   A 人間の尊厳と自己決定の権利
   B 医療の倫理とパターナリズム
   C 医療倫理の4原則
   D 言語・認知機能障害者における意思決定能力とインフォームド・コンセントの問題
   E 摂食嚥下障害と倫理的ジレンマ
   F 言語聴覚療法と医療倫理
 2 日本言語聴覚士協会の倫理綱領
   A 倫理綱領制定まで
   B 日本言語聴覚士協会の倫理綱領
   C 課題と方向性
 3 研究倫理
   A 研究倫理とは
   B 「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」について
   C 科学研究による不正行為の防止
   D 利益相反の開示

第4章 言語聴覚療法業務のマネジメント
 1 医療・介護・福祉分野における業務のマネジメント
  1. 診療情報,診療記録,情報の取り扱い
   A 個人情報の取り扱い
   B 診療記録,関連帳票
   C 関連する福祉サービス
  2. 報酬制度
   A 診療報酬
   B 介護報酬
   C 障害福祉サービス等報酬
 2 言語聴覚療法部門のマネジメント
   A フォロワーシップとリーダーシップ
   B 言語聴覚療法部門の目標設定と,言語聴覚士個人の目標設定
   C 人事考課と個人面談
   D リハビリテーション専門職のインセンティブ
   E リハビリテーション専門職のストレスチェック
   F 後輩の育成
 3 リスク管理
   A 有害事象とリスク管理
   B 守秘義務と個人情報保護
   C ハラスメント
 4 感染対策
   A 感染症の分類と種類
   B 感染予防策
   C 言語聴覚療法にかかわる感染予防策

第5章 言語聴覚士のキャリア教育と意義
 1 養成教育のマネジメント
   A 養成教育の意義
   B 言語聴覚士学校養成所指定規則
   C 言語聴覚士学校養成所指定規則の主な改正点
   D 専任教員のマネジメント・管理体制
   E 学生のマネジメント
   F 国家試験受験のマネジメント
 2 臨床実習のマネジメント
   A 臨床実習の意義
   B 臨床実習の段階的導入
   C 臨床実習指導者養成講習会
 3 キャリア教育
   A キャリアとキャリア教育
   B 言語聴覚士におけるキャリア形成の意義
   C 自己研鑽の方法
   D 生涯教育プログラム
   E 社会貢献活動

第6章 マネジメントの実際
 1 多職種連携
   A 多職種連携とは
   B 多職種連携の形態
   C 多職種連携と言語聴覚士
   D 多職種連携教育
 2 チーム医療におけるマネジメント
   A チーム医療とは
   B チームのモデル
   C チーム医療のマネジメントに必要なこと
 3 地域住民の生活を支えるマネジメント
   A 地域包括ケアシステム
   B 地域包括ケアシステムの構築プロセス
   C 地域診断
   D 地域包括支援センター
   E 自助・互助・共助・公助のとらえ方
   F 介護予防
   G 介護予防・日常生活支援総合事業
   H 総合事業の対象者像
   I 地域リハビリテーション活動支援事業
 4 災害時の言語聴覚士の役割
   A 災害リハビリテーションの基本概念
   B 言語聴覚士の災害支援活動
   C 避難所での食事支援における言語聴覚士の役割
 5 職能活動
   A 職能団体としての日本言語聴覚士協会
   B 生涯学習プログラムと地域リハビリテーション活動支援に資する人材育成
   C 言語聴覚士の広報活動
   D プロボノ
   コラム 地域包括支援センターで働く言語聴覚士が住民の生活を支えるマネジメント

付録1 関係法令
付録2 身体障害者障害程度等級表(身体障害者福祉法施行規則別表第5号)
Pointの答え
言語聴覚療法管理学の授業プラン
「標準言語聴覚障害学シリーズ」の特長と構成

Note一覧
 1.指定規則改正の経緯
 2.教育制度と関係法規
 3.「基本チェックリスト」と日常生活支援総合事業
 4.介護支援専門員(ケアマネジャー)
 5.国際障害者年
 6.保健医療と公衆衛生
 7.健康日本21
 8.民間資格と公的資格
 9.言語聴覚士法制定の経緯
 10.医療倫理の4原則
 11.言語聴覚士の善行原則
 12.共有意思決定支援
 13.オーサーシップ
 14.臨床業務で気をつけたいポイント
 15.2024年度医療保険改定
 16.リハビリテーション実施計画書
 17.リハビリテーション・栄養・口腔連携体制加算
 18.障害福祉サービスの報酬
 19.国民健康保険団体連合会(通称:国保連合会)
 20.人工内耳装用児支援加算
 21.インシデントレポート
 22.医療事故が発生したら
 23.吸引
 24.SNSの利便性と危険性
 25.訪問リハビリテーションや送迎サービスでの感染対策
 26.言語聴覚士教育ガイドラインとモデル・コア・カリキュラム
 27.ベナーの看護論と技能習得のドレイファスモデル
 28.多職種連携とチーム医療
 29.チーム医療に必要な3つの心構え
 30.認知症施策大綱