図解 誤嚥を防ぐポジショニングと食事ケア 第2版**三輪書店/迫田 綾子/978-4-89590-837-5/9784895908375**

販売価格
3,080円(税込み)
食事のはじめからおわりまで
編著
迫田 綾子(日本赤十字広島看護大学 名誉教授)
出版社
三輪書店
分野
リハビリテーション看護

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書籍版 販売期間
2025/02/04~
JANコード
9784895908375
商品コード
9784895908375
発行 2025年2月
判型:B5判 224頁
ISBN 978-4-89590-837-5

摂食嚥下障害への決め手
医療現場、介護現場で適切な食事ケアができる
見てわかる誤嚥を防ぐポジショニング


少子高齢化が進行し、誤嚥性肺炎や窒息、低栄養、フレイルなど“食”に関する健康問題が山積するなか、健康寿命をいかに延ばすのかが大命題になっている。
本書では健康回復やQOLの向上に寄与する適切なポジショニング、口腔ケア、呼吸ケア、食事介助、リスク管理など、“ケアされる人”の食べるよろこびにつながる食事ケアの深化した技術を、理論的根拠や事例とともにわかりやすく紹介。病院や施設の看護師をはじめとする医療スタッフ、在宅での介護者などすべての“ケアする人”に向けて改訂された第2版。

【目 次】
誤嚥を防ぎ,安全に食べるためのポジショニング 7つのポイント
「誤嚥を防ぎ,安全に食べるためのポジショニング」の実際

ポジショニングで知っておきたいメカニズム
 摂食嚥下運動の5期モデル
 誤嚥の種類(Logemann, J.A.による分類)
 頸部前屈位
 頭部と頸部の屈曲と伸展
 舌の位置と姿勢
 口腔,咽頭・喉頭・食道
 嚥下筋群(舌骨筋群)
 舌骨上筋と舌骨下筋

第1章 おさえようポジショニングの基本
 ① 食事におけるポジショニング
   1 食事におけるポジショニングの意義
   2 ポジショニングとは何か
   3 ポジショニングの方法と効果
   4 ポジショニング実施時のポイント
 ② 摂食嚥下のメカニズム・・・佐藤幸浩
   1 摂食嚥下にかかわる解剖
   2 摂食嚥下のメカニズム
 ③ 誤嚥・・・佐藤幸浩
   1 誤嚥とは
   2 誤嚥リスクのある疾患
   3 誤嚥の種類
 ④ ポジショニングにおける倫理的配慮
   1 倫理的配慮とは
   2 倫理的行動のための基本原則
   3 倫理的行動のための課題解決のプロセス
   4 事例紹介
   5 看護師としての倫理

第2章 食事姿勢のアセスメントと計画
 ① 食事のアセスメント
   1 食事のアセスメントの意義
   2 食事姿勢のアセスメント[観る]
   3 食事姿勢選択のためのアセスメント[考える]
   4 ポジショニングの目標と計画[決める]
   5 実施[動く]
   6 評価[わかる]

第3章 ポジショニングの実際
 ① ベッド上での姿勢を整える
   1 姿勢調整のポイント
   2 ベッド上の寝位置確認と修正
   3 ベッド上座位姿勢での頭頸部ポジションの調整
   4 圧抜き(背,足,腰[殿部],頭)
   5 ベッドポジショニングにおけるリスク管理および考慮点
 ② ベッド上での食事のポジショニングと介助・・・竹市美加
   1 食事開始前の準備
   2 食事前のポジショニング
   3 食事中のポジショニング
   4 食事後のポジショニング
   5 リクライニング角度の選定
   6 リスク管理
 ③ 完全側臥位法による食事ケア
   1 完全側臥位法
   2 完全側臥位法の実際
   3 完全側臥位頸部回旋
 ④ 車いすでの姿勢を整える(車いすのポジショニング)
   1 姿勢調整のポイント
   2 標準型(普通型)車いすのポジショニング
   3 調整型(モジュラー型)車いすのポジショニング
   4 姿勢変換型車いすのポジショニング
   5 車いす上での座位姿勢修正と圧抜き
   6 車いすにおけるリスク管理と考慮点
 ⑤ 在宅における食事のポジショニング・・・沖田啓子
   1 在宅における摂食嚥下障害者の目標
   2 在宅における摂食嚥下障害の問題点
   3 在宅での食事評価とポジショニング
   4 在宅における食事への不安
   5 患者・家族指導

第4章 食事援助のポイント
 ① 自力摂取をめざした安全な食事援助
   1 食べる意欲を引き出す援助
   2 食事介助のポイント
   3 食事の自立に向けたリハビリテーション
 ② 誤嚥時のリスクとケア・・・定松ルリ子
   1 誤嚥を疑う症状とアセスメント
   2 誤嚥リスクのある食べかたと予防ケア
   3 誤嚥しやすい食品
   4 誤嚥発見時のケア
 ③ 窒息時のケア
   1 窒息とは
   2 窒息のリスク
   3 窒息リスクのアセスメント
   4 窒息の症状
   5 窒息を予防するケア
   6 窒息しやすい食品
   7 窒息時のケア
 ④ 患者と家族への指導・
   1 指導内容をわかりやすく
   2 退院指導のポイント
 ⑤ 嚥下調整食・・・沖田啓子
   1 嚥下調整食とは
   2 嚥下調整食の分類
   3 嚥下調整食の選択と使用方法
   4 とろみの分類
   5 とろみ段階の選択ポイント
   6 とろみ調整食品の選択と使用方法

第5章 食べるための口腔ケア
 ① 口腔ケア
   1 口腔ケアとは
   2 口腔環境と口腔問題
   3 病期別の口腔ケア
 ② 口腔ケアの方法
   1 口腔ケアの進めかた
   2 自立度別の口腔ケアとポジショニング
   3 口腔ケアにおけるリスク管理
 ③ 口腔ケアの実際・・・有友たかね
   1 口腔ケアはいつするか
   2 口腔ケアを効果的に行うポイント

第6章 嚥下障害がある対象の服薬
 ① 服薬とリスク管理
   1 医原性の嚥下障害とは
   2 薬理作用と有害反応
   3 摂食嚥下機能に影響を与える薬剤
   4 抗精神病薬服用者が安全に服薬するための留意点
   5 抗精神病薬の錐体外路症状と摂食嚥下障害
   6 精神症状を有する人が安全かつ確実に内服するには
   7 多剤併用と摂食嚥下障害への影響
 ② 安全な服薬法
   1 摂食嚥下障害のある人の服薬
   2 ゼリーを用いた錠剤の内服
   3 そのほかの内服法
   4 錠剤粉砕から簡易懸濁法へ
   5 口腔内崩壊錠の注意点
 ③ 与薬時のポジショニング
   1 安全な服薬のために
   2 飲みやすい薬剤の選択
   3 服薬方法の工夫
   4 服薬時の注意点
   5 服薬時の姿勢
   6 服薬後の観察と注意点

第7章 ポジショニングの効果
 ① あきらめない看護:経口摂取獲得で食べる喜びから生きる喜びへ
 ② 医療的ケア児へのポジショニングと食べることへのケア
 ③ 在宅での食事援助とポジショニング
 ④ 認知症対応型共同生活介護での食事支援とポジショニング:老人看護専門看護師の立場から
 ⑤ 誤嚥を繰り返す人のポジショニングと効果
 ⑥ 回復期のポジショニングから食事の自立をめざすチームケア
 ⑦ 特別養護老人ホームでの看取り期における食事のポジショニングと食事支援
 ⑧ 精神科での安楽なポジショニングと食事
 ⑨ 療養型病棟での適切なポジショニングと口腔ケアへ

付録
 ① 食事の自立のための便利用品
 ② ベッド・車いすのポジショニングに使用する便利用品
 ③ ポジショニングに使用する便利用品
 ④ トレーニング用ポジショニング技術

Column
 サルコペニアと嚥下障害
 KTバランスチャート(KTBC)による包括的食支援
 リハビリテーション栄養を看護へ
 現状確認ツールIMADOKO
 デンチャースペース義歯と姿勢
 食べられる口づくり
 認知症の人の食事とケア
 地域の多法人・多職種で食支援