第4分野 摂食・嚥下リハビリテーションの介入II Ver.4**医歯薬出版/日本摂食・嚥下リハビリテーシ/978-4-263-45169-4/9784263451694**
発行 2025年5月
判型:B5判 140頁
ISBN 978-4-263-45169-4
日本摂食嚥下リハビリテーション学会編集 eラーニング対応シリーズ
eラーニングコンテンツの刷新にともない改訂!
■■摂食嚥下リハビリテーションにかかわるすべての医療スタッフに欠かせない1冊! ■■
●日本摂食嚥下リハビリテーション学会では,摂食嚥下リハビリテーションの啓発と普及、その安全で効果的な実施を積極的に具現化するために、「学会認定士」を制度化しています.
●学会認定士の重要な申請要件の一つとして,同学会ではインターネット学習システム(eラーニング)のカリキュラムを作成しており,本書は,このカリキュラムによる学習をサポートする内容になっています.2024年のeラーニングコンテンツの刷新にともない,本シリーズ書籍も改訂いたしました.
●本シリーズは,eラーニングコンテンツの分野ごとに1冊の書籍としてまとめられています.目次はeラーニングコンテンツを踏襲した内容で構成され,摂食嚥下領域の基礎知識について,体系的に6分野76項目に分類された最重要事項をわかりやすく解説しています.
●本書はこのうち「第4分野 摂食嚥下リハビリテーションの介入 II 」にあたり,直接訓練・食事介助・口腔内装置・外科治療について簡潔にわかりやすく解説しています.
【目 次】
シリーズVer.4発行にあたって
シリーズVer.3発行にあたって
シリーズVer.2発行にあたって
シリーズ刊行に寄せて(Ver.1)
緒言(Ver.1)
eラーニング書籍版全体項目
§17 直接訓練:総論
52 直接訓練の概念・開始基準・中止基準
Chapter1 直接訓練とは
Chapter2 直接訓練の適応
Chapter3 経口摂取開始の前提条件
Chapter4 直接訓練実施の判断の目安
Chapter5 直接訓練の進め方
Chapter6 直接訓練実施の手順
Chapter7 直接訓練中のチェック
Chapter8 訓練を中断すべきとき
Chapter9 直接訓練中止を検討すべきとき
53 段階的摂食訓練の考え方
Chapter1 直接訓練における段階的摂食訓練
Chapter2 段階的摂食訓練の考え方
Chapter3 段階的摂食訓練の適応
Chapter4 段階的摂食訓練の方法
Chapter5 嚥下調整食分類2021
Chapter6 段階的摂食訓練における難易度のアップ
Chapter7 臨床における食事提供例(1)(聖隷三方原病院・聖隷浜松病院)
Chapter8 臨床における食事提供例(2)(聖隷浜松病院)
Chapter9 食事アップの基準
Chapter10 食事アップ検討時のチェックポイント
Chapter11 段階的摂食訓練実施上の注意
Chapter12 嚥下調整食の段階(1):えん下困難者用食品許可基準
Chapter13 嚥下調整食の段階(2):ユニバーサルデザインフード
Chapter14 嚥下調整食の段階(3):嚥下食ピラミッド
Chapter15 嚥下調整食の段階(4):スマイルケア食
Chapter16 嚥下調整食の段階(5):National Dysphagia Diet
Chapter17 嚥下調整食の段階(6):International Dysphagia Diet Standardization Initative 2019(IDDSI)
54 気管カニューレ
Chapter1 気管切開が必要な理由
Chapter2 気管切開術
Chapter3 気管カニューレの種類
Chapter4 カフ付きカニューレ
Chapter5 カフ付きカニューレは誤嚥を防ぐ?
Chapter6 スピーチカニューレ
Chapter7 カフ付きカニューレスピーチタイプの注意点
Chapter8 ボタン型カニューレ(レティナ)
Chapter9 一時的気管切開と永久気管切開(永久気管孔)
Chapter10 外見からは気管内の状態はわからない
Chapter11 気管孔関連合併症
Chapter12 適切な気管カニューレサイズとカフエア量
Chapter13 最重篤な合併症(気管腕頭動脈瘻)
Chapter14 気管カニューレが及ぼす影響まとめ
Chapter15 気管カニューレが嚥下に及ぼす影響を低減するために
§18 直接訓練:各論
55 直接訓練時の環境設定
Chapter1 直接訓練時の環境設定の目的
Chapter2 人間─環境系からみた環境の要素
Chapter3 直接訓練時の環境設定の対象
1:直接訓練の効果を高めるための環境
Chapter4 直接訓練前の患者へのアプローチ
Chapter5 物的環境の設定(1):共通(その1,その2)
Chapter6 物的環境の設定(2):共通(その3)
Chapter7 物的環境の設定(3):共通(その4)
Chapter8 物的環境の設定(4):集中力が途切れやすい患者への対応
Chapter9 物的環境の設定(5):視覚認識に問題のある患者への対応
Chapter10 人的環境,管理的環境の設定
2:誤嚥・窒息のリスクに備えた環境設定
Chapter11 物的環境の設定
Chapter12 人的環境,管理的環境の設定
56 直接訓練で用いる嚥下反射誘発手技
Chapter1 はじめに
Chapter2 嚥下反射誘発手技
Chapter3 直接訓練で用いるおもな嚥下反射誘発手技
Chapter4 冷圧刺激法
Chapter5 のどのアイスマッサージ
Chapter6 嚥下反射促通手技
Chapter7 K─point刺激法
Chapter8 K─point刺激法の手順
57 体位・頸部姿勢の調整
Chapter1 体位・頸部姿勢調整
Chapter2 代表的な体位・頸部姿勢調整法
Chapter3 体幹角度調整(リクライニング位)
Chapter4 リクライニング位と座位の利点・欠点
Chapter5 体幹側傾・側臥位の意義
Chapter6 体幹側傾・側臥位のおもな対象者,方法
Chapter7 頸部回旋法(head rotation,横向き嚥下)
Chapter8 Chin down(頭部屈曲位,頸部屈曲位,複合屈曲位)の定義
Chapter9 Chin down(頭部屈曲位,頸部屈曲位,複合屈曲位)の対象,方法
Chapter10 頭頸部伸展位
Chapter11 リクライニング位+頸部回旋
Chapter12 基本的な姿勢
Chapter13 姿勢調整のポイントと椅子
58 直接訓練で用いる嚥下手技
Chapter1 はじめに
Chapter2 嚥下手技に共通する留意点
Chapter3 嚥下の意識化(think swallow)
Chapter4 息こらえ嚥下(法)(supraglottic swallow;SGS)
Chapter5 強い息こらえ嚥下(法)(super supraglottic swallow;SSGS)
Chapter6 努力嚥下(舌根押し下げ嚥下法)(effortful swallow)
Chapter7 Mendelsohn手技(Mendelsohn maneuver)
59 食事場面の直接訓練
Chapter1 食具選択と使用法の視点
Chapter2 スプーンの選択
1:先行期の障害
Chapter3 認知の障害への対応
1)スプーンを手渡す方法,スプーンを持った手を介助する方法
2)赤ちゃんせんべいを用いる方法
Chapter4 口への取り込み障害に対して
1)咬反射による開口障害への対応:K─point刺激法
2)口唇を閉じない人への対応
2:準備期・口腔期の障害
Chapter5 咀嚼と食塊形成の障害に対して(スライスゼリーの丸のみ法)
Chapter6 咽頭への送り込み障害に対して
1)食物を舌背に置く方法
2)食物を奥舌に入れる方法
3:咽頭期の障害
Chapter7 嚥下反射のタイミングのずれに対して─K─point刺激法の応用
Chapter8 自力摂取するとき
1)リクライニング位で自力摂取するときの工夫
2)自力摂取でゼリーをすくうときの工夫
§19 食事介助
60 食事場面の観察(中止を考えるとき,条件を守る工夫)
Chapter1 はじめに
Chapter2 食欲
Chapter3 食物の認識
Chapter4 咀嚼と食塊形成
Chapter5 咽頭への送り込み
Chapter6 嚥下反射誘発
Chapter7 姿勢・耐久性
Chapter8 捕食動作
Chapter9 一口量
Chapter10 口からのこぼれ
Chapter11 摂食のペース
Chapter12 食事時間
Chapter13 むせ
Chapter14 声
Chapter15 食事内容
61 食具・自助具・食事介助方法
Chapter1 はじめに
Chapter2 福祉用具・食具・自助具
Chapter3 食具(1):スプーン・フォーク
Chapter4 食具(2):コップ
Chapter5 食事用自助具(1):捕食用自助具
Chapter6 食事用自助具(2):箸
Chapter7 食事用自助具(3):器・すべり止めマット
Chapter8 食事用自助具(4):バランサー
Chapter9 テーブル
Chapter10 安全な食事につながる環境の調整
Chapter11 ベッド上での食事姿勢の調整
Chapter12 車椅子での食事姿勢の調整
Chapter13 基本的なスプーン操作(コード0t・0j~2の場合)
Chapter14 食物形態によるスプーンの挿入位置(捕食位置)の違い
Chapter15 適切な介助ペース
62 摂食嚥下障害患者に対する食事介助
Chapter1 はじめに
Chapter2 食事介助に関連した援助の要素
1)安全で食欲を増す食事環境の整備
2)食事介助方法の留意点
Chapter3 先行期に関連した摂食の環境調整
Chapter4 口唇での取り込みが困難な場合
Chapter5 準備期(咀嚼と食塊形成)に困難がある場合
Chapter6 口腔期(送り込み)に困難がある場合
Chapter7 咽頭期(嚥下運動)に障害がある場合
Chapter8 食道期(食道から胃までの通過)に障害がある場合
Chapter9 摂食嚥下機能の促通や障害の代償方法を踏まえた介助
Chapter10 リクライニング角度による食事援助の注意点
Chapter11 セルフケア拡大への介助と栄養評価
63 認知症(認知機能障害)があるときの食事介助
Chapter1 はじめに
Chapter2 認知症(認知機能障害)とは
Chapter3 認知症(認知機能障害)で影響を受けやすい摂食嚥下過程
Chapter4 認知症(認知機能障害)による摂食嚥下障害の特徴
Chapter5 主要な認知症ごとの摂食嚥下障害の特徴
Chapter6 認知症の周辺症状で生じる異常な食行動の特徴
Chapter7 認知症(認知機能障害)のある摂食嚥下障害患者への食事介助
Chapter8 認知機能障害の種類ごとの食事介助
1)失認,視空間性障害への対応
2)観念運動失行,観念失行への対応
3)口腔顔面失行(嚥下失行を含む)への対応
4)実行機能障害への対応
Chapter9 認知症のタイプごとの食事介助
§20 口腔内装置
64 食事時の口腔内装具(義歯,PAP,PLP)
Chapter1 食事時の口腔内装具の種類
Chapter2 義歯の種類(1):総義歯(complete denture)
Chapter3 義歯の種類(2):部分義歯(partial denture)
Chapter4 義歯の必要性
Chapter5 義歯が具備すべき要件
Chapter6 義歯を使用する際に注意すべき事柄
Chapter7 舌接触補助床(palatal augmentation prosthesis;PAP)
Chapter8 軟口蓋挙上装置(palatal lift prosthesis;PLP)
§21 外科治療
65 嚥下機能改善手術・誤嚥防止手術
Chapter1 術式決定に必要な項目
Chapter2 嚥下障害のタイプと術式
Chapter3 嚥下機能改善手術とは
Chapter4 嚥下機能改善手術の術式選択
Chapter5 嚥下機能改善手術の術式(1):輪状咽頭筋切断術
Chapter6 嚥下機能改善手術の術式(2):喉頭挙上術
Chapter7 嚥下機能改善手術~自験例
Chapter8 誤嚥防止手術とは
Chapter9 誤嚥防止手術の術式選択
Chapter10 誤嚥防止手術~自験例
Chapter11 手術は嚥下治療の最終手段(不可逆的治療)なのか?