感覚統合とその実践 第3版**協同医書出版社/土田 玲子/978-4-7639-2153-6/9784763921536**

販売価格
13,200円(税込み)
編著
土田 玲子
出版社
協同医書出版社
分野
リハビリテーション技術

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特集
新刊
販売期間
2025/07/15~
商品コード
9784763921536
発行 2025年7月
判型:B5判 672頁
ISBN 978-4-7639-2153-6

編著:Anita C.Bundy / Shelly J.Lane
監訳:土田 玲子
訳:川端 佐代子 / 土屋 左弥子 / 西方 浩一 / 松島 佳苗

感覚統合に関する学術的かつ臨床的な情報を集大成した唯一の書!

子どもの発達を考えていくうえで、ICF(国際生活機能分類)の活動と参加の考え方はますます重要となってきています。そうした流れを受けて、本書は、日常生活における感覚統合により重点を置くとともに、感覚統合療法についてアートとサイエンスの両面から学べるよう、感覚統合理論の成り立ちから、理論に直結した神経学的な基礎、臨床研究や基礎研究、評価、検査結果の解釈、介入の原則まで、詳しく解説しています。

膨大な知見が体系的に整理されるなか、各章の冒頭に学習のねらいがまとめられ、エビデンスに関するコラムや実践におけるヒント、具体的な事例紹介が随所に散りばめられており、読者がいっそう興味をもって読み進めていけるよう工夫されています。

子どもの発達に関心を寄せるすべての人に、感覚統合に関するバイブルとして手元に置いてもらいたい一冊です。

【目 次】
謝辞
はじめに
序文
監訳者まえがき
   
第1部 理論構成
 第1章 感覚統合-A. Jean Ayresの理論再訪-

    目的と範囲
    感覚統合の問題-理由づけの例-
    感覚統合理論の紹介
    図解で見る感覚統合理論
    構成概念
    感覚統合と心理社会的構成概念の融合
    すべての理論は仮説を基盤とする
    感覚統合理論と感覚統合介入の適用範囲
    まとめと結語
   
 第2章 日々の生活における感覚統合
    目的と範囲
    日々の生活の複雑さ
    感覚統合と日々の生活との関係-そのエビデンス-
    評価と介入
    まとめと結語
   
 第3章 理論の構成-歴史的検討-
    目的と範囲
    背景
    感覚統合理論と研究の発展
    Ayresの業績の発展
    まとめと結語
    謝辞
   
第2部 感覚統合の問題の神経科学的基盤
 第4章 感覚系の構造と機能

    目的と範囲
    中枢神経系の基本的な構造と機能
    中枢神経系と末梢神経系の構造
    体性感覚系
    内受容感覚
    前庭覚系
    聴覚系
    視覚系
    味覚と嗅覚
    まとめと結語
   
 第5章 行為機能と行為機能の問題
    はじめに
    目的と範囲
    運動と行為機能における感覚の役割
    感覚統合と行為機能の問題の評価
    行為機能の問題
    行為機能の神経解剖学的基盤
    診断と専門用語について
    様々な年齢における行為機能の問題
    介入過程
    行為機能の問題に対する介入のエビデンス
    まとめと結語
   
 第6章 感覚調整機能とその問題
    目的と範囲
    感覚調整
    感覚調整の問題
    感覚調整の問題
    まとめと結語
   
 第7章 感覚識別機能とその問題
    目的と範囲
    感覚識別
    事例から見る感覚識別
    動きの識別
    聴覚の識別
    視覚の識別
    味覚と嗅覚の識別
    まとめと結語
   
第3部 評価方法
 第8章 SIPTを用いた感覚統合機能の評価

    目的と範囲
    SIPTの目的およびその内容
    SIPTの妥当性と信頼性
    子どもたちの包括的な評価とSIPTスコアの分析
    まとめと結語
   
 第9章 評価過程における臨床観察の活用
    目的と範囲
    評価と解釈
    結果の解釈
    まとめと結語
   
 第10章 SIPTを用いない感覚統合の問題の評価
    目的と範囲
    はじめに
    感覚統合理論再訪
    体性感覚の識別の評価
    姿勢-眼球コントロールの評価
    SIPTを用いずに検査する場合の注意および臨床的理由づけの必要性
    感覚調整の問題の評価
    まとめと結語
   
 第11章 評価データの解釈と説明
    目的と範囲
    はじめに
    依頼と発達歴
    感覚統合と行為機能のパターンに関連する研究
    体性行為機能の問題
    まとめと結語
   
第4部 介入
 第12章 セラピーにおけるアート

    はじめに
    目的と範囲
    アートの力をもつセラピスト-良い遊び相手-
    感覚統合療法の基盤としての遊び
    遊びと治療の忠実度
    まとめと結語
   
 第13章 治療的介入のサイエンス-理論から直接的な介入をつくり上げる-
    目的と範囲
    豊かな感覚刺激を経験する機会の提供
    感覚調整の問題に対する治療的介入
    行為機能の問題に対する治療的介入
    感覚識別の改善のための治療的介入
    複数のタイプの感覚統合の問題に対する治療的介入のバランス
    治療的介入のための実用的な配慮
    まとめと結語
   
 第14章 感覚統合理論の本質を抽出する-複雑な理論を理解可能にする-
    目的と範囲
    直接的な治療的介入を導くモデル
    Ayres Sensory Integration? Fidelity Measure(ASIFM)
    STEP-SI
    家族の成長を支援するモデル
    A SECRET
    まとめと結語
   
第5部 理論の補完と拡張およびその応用
 第15章 感覚統合研究の進歩-臨床に基づいた研究-

    はじめに
    目的と範囲
    診断の定義とその発見-評価に関連する研究-
    介入に関連する研究
    障害に関連する研究
    まとめと結語
   
 第16章 感覚統合研究の進歩-基礎科学研究-
    はじめに
    目的と範囲
    背景にある神経学的メカニズムに関する研究
    動物研究-ケージからクリニックへ-
    他の症状をあわせもつ人々の感覚調整の問題の研究
    まとめと結語
   
 第17章 感覚統合理論を用いたコーチング
    目的と範囲
    コーチングにまつわる神話
    コーチングを行うための実践を定義する
    パートナーシップの構築と資源の必要性
    コーチングの例
    自閉症の幼児をもつ家族と行われるコーチングおよび感覚基盤の介入に関する研究に見られるエビデンス
    まとめと結語
   
 第18章 介入のための補完的プログラム
    はじめに
    目的と範囲
    [1]感覚防衛に対するWilbargerのアプローチ
      背景
      根拠
      プログラムの説明
      感覚統合と作業との関係
      期待される効果
      プログラムの対象
      推奨または必要とされるトレーニング
    [2]自己調節のためのAlert Program?
      背景
      根拠
      プログラムの説明
      感覚統合と作業の関係
      期待される効果
      プログラムの対象
      推奨または必要とされるトレーニング
    [3]Aquatic Therapy
      背景
      根拠
      プログラムの説明
      感覚統合と作業との関係
      期待される効果
      プログラムの対象
      推奨または必要とされるトレーニング
    [4]Interactive Metronome?
      背景
      根拠
      プログラムの説明
      感覚統合と作業との関係
      期待される効果
      プログラムの対象
      推奨または必要とされるトレーニング
      事例紹介
    [5]Astronaut Training Program
      背景
      根拠
      プログラムの説明
      感覚統合と作業との関係
      期待される効果
      プログラムの対象
      推奨または必要とされるトレーニング
      事例紹介
    [6]Infinity Walk Training
      背景
      根拠
      プログラムの説明
      感覚統合と作業との関係
      期待される効果
      プログラムの対象
      推奨または必要とされるトレーニング
    [7]Therapeutic Listening?
      背景
      根拠
      プログラムの説明
      感覚統合と作業との関係
      期待される効果
      プログラムの対象
      推奨または必要とされるトレーニング
    [8]Suck
      Swallow
      Breathe Synchrony Strategiesの感覚統合療法への適用
      背景
      根拠
      プログラムの説明
      感覚統合および作業との関係
      期待される効果
      プログラムの対象
      推奨または必要とされるトレーニング
      まとめと結語
   
 第19章 様々な対象に対する感覚統合の適用
   はじめに
   [1]新生児期の集中ケアと早期介入における乳児に対する感覚統合の応用
     感覚統合を適用する背景と根拠
     乳児期における感覚統合と関連する作業基盤の問題
     新生児集中治療室における評価と介入
     早期介入プログラムにおける評価と介入
   [2]注意欠如多動症に対する感覚統合アプローチ
     感覚統合を適用する背景と根拠
     感覚統合と関連する作業基盤の問題
     評価と介入
   [3]自閉スペクトラム症の子どもに対する感覚統合の原則の適用
     感覚統合を適用する背景と根拠
     感覚統合と関連する作業基盤の問題
     評価と介入
   [4]トラウマおよび愛着の問題を示す子どもたちと感覚統合
     感覚統合を適用する背景と根拠
     感覚統合と関連する作業基盤の問題
     評価と介入
   [5]成人に対する感覚統合の適用
     感覚統合を適用する背景と根拠
     感覚統合と関連する作業基盤の問題
     評価と介入
   [6]精神疾患をもつ成人に対する感覚統合アプローチ
     作業の問題に感覚統合を適用する背景と根拠
     評価と介入
     事例紹介
     まとめと結語
   
第6部 事例
 第20章 感覚統合理論を用いた介入の計画と実践

    目的と範囲
    はじめに
    Kyle再訪
    まとめと結語
   
 第21章 介入の計画と実践―自閉症の子どもの事例―
    目的と範囲
    はじめに
    Kendra再訪
    まとめと結語
   
 第22章 違ったレンズで介入を見る
    目的と範囲
    感覚統合の視点からLarsを見る
    CO-OP Approach?
    まとめと結語
   
 第23章 感覚統合の介入には効果があるか? 本書の最後を飾る複雑な問い
    目的と範囲
    サイエンスとしての感覚統合
    セラピーのアート
    効果の発見に向けての挑戦
    作業療法としての感覚統合
    まとめと結語
   
巻末付録 STARプロセスの概要
用語集