自閉症スペクトラム症の私は、いかにこの世界を生きているか**金剛出版/横道 誠/978-4-7724-2122-5/9784772421225**

販売価格
2,750円(税込み)
当事者批評・脳の多様性・文学と哲学
編著
横道 誠
出版社
金剛出版
分野
心身医学・臨床心理学

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特集
新刊
販売期間
2025/07/25~
商品コード
9784772421225
発行 2025年7月
判型:四六 256頁
ISBN 978-4-7724-2122-5

編:横道 誠
著:石原 真衣 / 斎藤 真理子 / 高野 秀行 / 頭木 弘樹 / 柴崎 友香 / 松本 俊彦

精神疾患などの当事者が文学・芸術・娯楽作品を通して自身の体験世界を記述することで、健康な人にはない視点が立ち上がる。

編者は当事者批評概念の提出を念頭に、自他の研究を区分けして現在地点を明らかにしつつ、「当事者としての」さまざまな当事者性をテーマとした対話、「当事者としての」ハイデガー、カント批評といった試みへと探求を進める。

一風変わった発想のなかに、ケアに活かされる気づきや文芸解釈としての新たな可能性が光る。

【目 次】
はじめに
  
第Ⅰ部 当事者批評の来し方・行く末
   当事者批評の背景――病者の光学とケアの倫理
   当事者批評の現状報告――総合型、個人研究型、対話型
   脳の多様性を映しだす自己世界――改めてなぜ「みんな水の中」なのか
  
第Ⅱ部 当事者として対話に臨む
   当事者研究からオートエスノグラフィーへ/オートエスノグラフィーから当事者研究へ
   「脳の多様性が切り開くワンダーランド」とは?
   発達障害を持つ私たちは、いかにして混沌とした世界を再構築していくか
   心と体の困りごと
   私は「この私」を通じてしか世界を経験できない
   自助グループはハームリダクションされた宗教⁉
  
第Ⅲ部 自閉スペクトラム症者としてハイデガー、カントを読む――当事者哲学に向かって
   「脳の多様性」とマルティン・ハイデガーの思想
   イマヌエル・カントの人間観に対する当事者批評
  
おわりに