ケースから学ぶ血液疾患の薬物療法**中外医学社/清井 仁/978-4-498-22554-1/9784498225541**
- 編著
- 清井 仁(名古屋大学大学院医学系研究科血液・腫瘍内科学 教授)
発行 2025年10月
判型:A5判 404頁
ISBN 978-4-498-22554-1
88のリアルケースが教える薬物療法の粋
血液内科領域における薬物療法の実際を,初学者にも理解しやすく解説する指南書.
疾患理解や薬剤の基礎知識を踏まえつつ,減薬や有害事象対策,複数薬剤投与時のさじ加減といった現場で迷いやすいポイントを具体例とともに紹介します.
執筆陣の豊富な経験に裏打ちされた“生きた知恵”を凝縮し,ガイドラインやレジメンだけでは得られない実践知を提示.
88の厳選症例から学べる構成により,多様な病態や患者背景に応じた臨床のリアルを伝える一冊です.
【目 次】
CHAPTER I 急性白血病
1 Fit若年成人AMLに対する寛解導入療法はIDR,DNRどちらを選ぶ?
2 再発fit—AMLに対する再寛解導入療法は何を選ぶ?
3 FLT3—ITD陽性AMLに対する寛解導入療法でキザルチニブと併用する化学療法は何を選ぶ?
4 キザルチニブ併用化学療法後再発FLT3—ITD陽性AMLに対する再寛解導入療法は何を選ぶ?
5 挙児希望のあるfit FLT3—ITD変異陽性AMLに対してキザルチニブの併用はどうするか?
6 60歳以上fit FLT3—ITD変異陽性AMLに対するキザルチニブ併用化学療法は減量するか?
7 FLT3変異陽性fit CBF—AMLに対する治療方針はどうするか?
8 CBF—AMLに対する地固め療法でのHDACの投与法はどうするか?
9 60歳未満fit治療関連/二次性AMLに対する治療法は何を選ぶ?
10 70〜75歳のAMLに対する治療は何を選ぶ?
11 AZA治療後MDS overt AMLに対する治療は何を選ぶ?
12 VEN+AZA適応のAMLにおいて治療前白血球数高値例への対応はどうするか?
13 VEN+AZA療法の抗真菌薬予防投与はどうするか?
14 VEN+AZA療法で骨髄抑制が強い場合の減量はどうするか?
15 VEN+AZA療法後のG—CSF使用はどうするか?
16 APLに対する寛解導入療法時に分化症候群予防としてステロイド投薬を行うべきか?
17 ATRA,タミバロテン,ATOすべてに耐性/不耐容APLに対する治療はどうするか?
18 再発B—ALLに対する治療はどうするか?
19 維持療法を継続できないALL症例に対するその後の治療選択はどうするか?
20 高齢者Ph+ALLに対する治療はどうするか?
21 ポナチニブ無効のPh+ALLに対する治療はどうするか?
22 若年者T—ALLに対する治療はどうするか?
23 妊娠合併急性白血病への対応はどうするか?
24 急性白血病患者への緩和ケアはどうするか?
CHAPTER II 悪性リンパ腫
1 濾胞性リンパ腫に対する抗CD20抗体医薬+ベンダムスチン療法後の維持療法はどうするか?
2 若年の形質転換濾胞性リンパ腫に対して自家末梢血幹細胞移植併用大量化学療法を行うか?
3 CD5陽性DLBCLに対する初回導入化学療法はDA—EPOCH—R療法かPola—R—CHP療法か?
4 初発時に中枢神経系+全身性に病変があるDLBCLに対する初回治療はどうするか?
5 肝機能障害のあるDLBCLに対する初回治療はどうするか?
6 維持透析中のDLBCLに対する初回治療はどうするか?
7 心機能の低下したDLBCLに対する初回治療はどうするか?
8 縦隔原発大細胞型B細胞リンパ腫に対する初回化学療法はDA—EPOCH—R療法かR—CHOP療法+RTか?
9 若年者高悪性度B細胞リンパ腫に対する初回治療レジメンは何を選択するか?
10 再発B—MLに対してCAR—T細胞療法か二重特異性抗体か?
11 移植適応マントル細胞リンパ腫に対する初回治療レジメンは何を選択するか?
12 慢性リンパ性白血病に対するBTK阻害薬をどのように使い分けるか?
13 原発性マクログロブリン血症に対するBTK阻害薬をどのように使い分けるか?
14 再発・難治性末梢性T細胞リンパ腫に対する治療は単剤療法か多剤併用療法か?
15 CD30陽性T濾胞ヘルパー細胞リンパ腫に対する初回治療はCHOP療法かBV+CHP療法か?
16 限局期予後良好群cHLに対する化学療法は何コース行うか?
17 限局期予後不良群cHLに対する化学療法は何コース行うか?
18 化学療法中に開始したアシクロビルの予防内服はいつまで続けるか?
CHAPTER III 骨髄増殖性腫瘍
1 糖尿病,心血管系合併症を有する高齢CML—CP症例におけるTKIの選択肢はどうするか?
2 TKI長期投与CML患者における副作用モニタリングはどう行うか?
3 いずれの分子標的薬でもMMR以上の奏効が得られないCML—CP症例の治療はどうするか?
4 STOP—TKIを希望した患者や,やむを得ずTKIを中止した患者のフォローアップはどうするか?
5 CML—CP症例において同種造血幹細胞移植は選択されるか?
6 真性多血症における治療はいつ,どうするか?
7 若年者のETにおける治療目標および治療方針はどうするか?
8 二次性骨髄線維症への移行を疑うポイント,生検のタイミング,治療はどうするか?
9 若年者の原発性骨髄線維症に対する初期治療および治療方針はどうするか?
10 挙児希望のあるBCR::ABL1陰性MPN症例の治療はどうするか?
11 JAK2 V617F変異陰性,EPO低値で二次性赤血球増多症の原因となる病歴のない赤血球増多症のマネジメントはどうするか?
CHAPTER IV 多発性骨髄腫
1 自家移植後再発MMに対する再移植は行うか?
2 自家移植後MMに対する維持療法の選択と治療期間はどうするか?
3 MMに対するBCMA—CARの適応は?
4 自家移植非適応MMに対する,DLd療法とD—MPB療法はどう使い分けるか?
5 Until PDの治療中にMRD陰性化が確認されたMMでは治療終了してもよいか?
6 MRD陰性から陽転化したMMに対しては再発として治療開始すべきか?
7 初回治療DLd療法やD—MPB療法後に再発したMMに対する次治療は何を選択するか?
8 レブラミド,ボルテゾミブ耐性MMに対する治療はどうするか?
9 ダラツムマブとイサツキシマブはどう使い分けるか?
10 二重特異性抗体薬が適応となるMM症例は?
11 維持透析実施中MMの治療はどうするか?
12 高リスクのくすぶり型骨髄腫に対する治療介入はどうするか?
13 骨病変を伴うMMにおける骨関連事象の予防はどうするか?
14 IMiDs使用中の皮疹への対応はどうするか?
15 カルフィルゾミブ投与中の心血管毒性はどのようにフォローするか?
16 カルフィルゾミブ,イキサゾミブ加療中のアシクロビルの予防内服はどうするか?
17 MGRSのフォローアップと治療開始判断はどうするか?
18 ALアミロイドーシスの治療方針はどうするか?
19 MMにおける染色体異常に応じた治療薬の選択はどうするか?
CHAPTER V 造血細胞移植
1 女性ドナーと男性ドナーのどちらを選ぶか?
2 非寛解期移植の際のドナー選択はどうするか?
3 新規免疫療法登場後のB—ALLに対する同種造血幹細胞移植の適応をどう考えるか?
4 慢性GVHDに対する治療タイミングと治療選択はどうするか?
5 バンクドナー,臍帯血,血縁HLA半合致のドナーの選択はどうするか?
6 移植後再発症例に対する再移植はどのように判断するか?
7 GVHD予防法について,これからの時代のPT—CY,MTX,MMFの使い分けをどうするか?
8 急性GVHDの二次治療はどうするか?
9 同種造血幹細胞移植後のワクチン接種はどのように行うか?
10 親族がHLA半合致ドナーとなりうる確率はどのくらいか?
11 移植前の併存症評価の重要なポイントは何か?
12 中枢神経系病変に同種免疫効果は期待できるか?
13 移植経過中に特に注意すべき薬剤有害事象は何か?
14 移植後分子標的維持療法の適応と期間はどうするか?
15 白血病以外の疾患でどのような場面で移植を考えるか?
16 移植後肺合併症の早期発見に向けて,どのようなフォローアップが望ましいか?