新・医用放射線科学講座 医療安全管理学 第3版**医歯薬出版/石田 隆行/978-4-263-20655-3/9784263206553**
発行 2026年2月
判型:B5判 304頁
ISBN 978-4-263-20655-3
編:齋藤 茂芳 / 佐藤 和彦
監修:石田 隆行
近年の法改正やタスクシフト/タスクシェアなど最新の動向を反映してリニューアル.
診療放射線技師・学生必携の医療安全管理学テキストが待望の改訂!
●診療放射線技師学校養成所指定規則の一部改正により,「医療安全管理学」が1単位から2単位へ拡充された.この新カリキュラムに対応し,本書の内容を全面的に改訂!
● 医療安全の概論をはじめ,患者接遇,医療事故,衛生管理,造影剤,救急医療,被ばく管理,モダリティ別各論まで幅広く網羅.さらに,近年注目されるタスク・シフト/シェアなど最新の動向を反映し,内容を一新!
● 章末問題を新たに追加し,知識の定着はもちろん,国家試験対策にも活用できる構成!
【目 次】
序
第1章 医療安全管理学概論
1 医療安全管理の意義
1)目的
2)医療の質
3)放射線防護の三原則・放射線防護の基本的理念・DRLs
2 医療事故と医療関連リスク
1)医療事故とは
2)医療過誤とは
3)インシデントとアクシデント
3 医療安全に関する歴史と制度的背景
1)国際的な医療安全の動向
2)日本における医療安全の歴史
3)診療放射線技師と制度的背景
4)医療安全文化の定着に向けて
4 医療安全管理体制
1)医療安全管理体制の意義
2)法制度上の位置づけ
3)医療安全管理体制の基本構造
5 医療安全と診療放射線技師:教育と研修
1)医療安全教育の必要性
2)基礎教育(養成校における取り組み)
3)卒後教育(臨床現場での継続研修)
4)チーム医療と教育
6 今後の課題と展望
1)標準作業手順書とチェックリスト
2)ヒューマンエラーとシステムエラー
3)AI・ICT導入に伴う新しいリスク
4)サイバーセキュリティと医療安全
5)教育評価とフィードバック
6)まとめ
章末問題
第2章 患者の権利とインフォームド・コンセント
1 医療従事者の職業倫理
1)ヒポクラテスの誓い
2)ジュネーブ宣言(Declaration of Geneva)
2 患者の権利
1)消費者主義(Consumerism)
2)患者の権利に関する世界医師会リスボン宣言(WMA Declaration of Lisbon on the Rights of the Patient)
3)その他,患者の権利に関する同様の宣言等
4)臨床研究に関する患者の権利
3 インフォームド・コンセント
1)パターナリズムからインフォームド・コンセントへ
2)日本におけるインフォームド・コンセント
3)患者への説明
4 放射線部における診療放射線技師からの説明
5 コミュニケーションと安全文化の醸成
章末問題
第3章 ヒューマンエラー
1 ヒューマンエラー
1)ヒューマンエラーとは?
2)ヒューマンエラーへの実践的アプローチ
3)ヒューマンエラーの分類
4)スイスチーズモデル
5)ヒューマンエラーのメカニズム
2 認知心理学に基づいた安全へのアプローチ
1)人的要因
2)認知バイアス
3)人の情報処理プロセス
3 人間工学に基づいた安全へのアプローチ
1)外的要因
2)マン・マシンシステム
3)5S
4)正しい方向に導く仕掛け
4 現場を安全にするノンテクニカルスキルと新しい安全の考え方
1)ノンテクニカルスキル
2)コミュニケーション
3)Safety-IからSafety-IIへ
章末問題
第4章 医療事故とヒヤリ・ハット
1 医療安全の基礎知識
1)用語の定義
2)関連する用語の定義
2 安全とは?
1)安全神話の崩壊
2)安全の定義
3)リスクの定義
4)医療事故と医療過誤
3 ヒヤリ・ハットやインシデントを活かすには?
1)失敗から学ぶために
2)ハインリッヒの法則とその教訓
3)ヒヤリ・ハットを「学びの出発点」に変える
4)ヒヤリ・ハットやインシデントレポート収集の課題
5)インシデントレポート記述法
4 インシデント分析
1)インシデンマネジメントのワークフロー
2)インシデント分析
章末問題
第5章 感染対策・公衆衛生と衛生管理
1 感染
1)感染について
2)感染と免疫
3)感染経路
4)感染の流行
5)医療従事者が知っておくべき感染
2 病原体・感染症に関する法令とバイオハザード,バイオセーフティ
1)感染症の予防および感染症の患者に対する医療に関する法律(通称 感染症法)
2)バイオハザードとバイオセーフティ
3 感染対策(特に医療関連施設における感染対策)
1)感染対策の必要性
2)医療関連施設における感染対策
4 保健・福祉と公衆衛生
1)疫学指標と健康指標
2)死亡率・致命率・生存率と平均余命・平均寿命
3)死因統計
4)健康に関する法律
5)産業保健
章末問題
第6章 体内インプラント・医療機器
1 医療用体内インプラントの歴史
2 放射線技師が留意すべきチェックポイント
1)インプラントの有無
2)インプラントの種類と材質
3)MRI検査における安全確認
4)CT・X線・核医学での留意点
3 体内インプラントのこれから
章末問題
第7章 造影剤の薬理作用と副作用
1 造影剤とは
2 造影剤の種類と特徴
1)X線造影剤
2)MRI造影剤
3)超音波造影剤
3 造影剤の化学的・物理的特徴
1)イオン性造影剤,非イオン性造影剤
2)モノマー,ダイマー
3)浸透圧
4)粘稠度
4 造影剤で生じる作用
1)主作用・副作用
2)即時型有害反応
3)血管外漏出,コンパートメント症候群
4)便秘
5)遅発型有害反応
6)造影剤腎症
7)腎性全身性線維症
8)造影剤脳症
5 その他有害反応が現れやすい条件・基礎疾患患者
1)脊髄腔造影検査での使用法における造影剤の危険性
2)経口糖尿病治療薬との併用
3)鎮痙剤との併用
4)鎮静剤との併用
5)局所麻酔薬との併用
6)授乳婦への使用
章末問題
第8章 救急医療
1 はじめに
2 患者確認
3 救急領域における各モダリィの安全対策
1)一般撮影
2)CT
3)血管造影・心臓カテーテル検査
4)外傷患者の対応
5)一次救命処置
6)STAT画像報告
章末問題
第9章 被ばく管理
1 概要・基本的事項
1)概要
2)被ばくの種類
3)放射線防護の三原則
4)外部被ばく低減の三原則
5)放射線業務従事者
2 医療従事者の職業被ばくの管理
1)職業被ばくにおける線量限度
2)医療従事者の被ばくの現状
3)医療従事者の被ばく低減
3 医療被ばくの低減
1)医療被ばくにおける実情
2)医療被ばくの低減
4 診療用放射線に係る安全管理
1)医療法施行規則の改正
2)医療放射線安全管理責任者の配置
3)診療用放射線の安全利用のための指針の策定
4)診療用放射線の安全利用のための研修
5)医療被ばくの線量の管理および記録
6)医療被ばくに関連した有害事象の報告体制
7)医療従事者と患者間の情報共有
章末問題
第10章 モダリティ別各論
1 一般撮影系
1)機器管理
2)安全管理
3)被ばく管理
4)各撮影の安全項目
2 X線透視造影検査とIVR
1)X線透視・血管造影・IVRの特徴
2)各ステップでの安全手順と留意点
3)患者の医療安全
4)スタッフの医療安全
5)血管系造影検査と血管系IVR
6)非血管系造影検査と非血管系IVR
7)事故事例・対処事例
3 消化器系透視検査系
1)法改正と診療放射線技師の役割
2)鼻腔カテーテル
3)胃透視バリウム検査・注腸バリウム検査
4)消化管内視鏡検査
5)内視鏡的逆行性胆管膵管造影
6)イレウスチューブ留置
7)経腸栄養チューブ留置
8)その他
9)おわりに
4 超音波検査
1)超音波検査の特徴と特殊性
2)超音波検査の流れと各ステップにおける医療安全上のポイント
3)機器の点検と保守
4)事例
5 CT検査
1)検査マニュアルの整備
2)造影CT検査の安全対策
3)その他のCT検査で発生する有害事象
6 MRI検査
1)MRI検査における磁場の役割と危険性
2)MRI装置の安全基準
3)MRI検査の安全対策―実務と安全
4)安全なMRI検査を施行するために
7 核医学診療
1)核医学診療に関わる関係法令
2)核医学診療に関するシステム
3)核医学診療に関する安全管理
4)核医学装置に関する安全管理
5)放射性医薬品に関する安全管理
6)放射性廃棄物に関する安全管理
8 放射線治療
1)はじめに
2)放射線治療の工程と各職種の役割
3)CTシミュレーション
4)放射線治療計画
5)患者への放射線照射
6)品質保証・品質管理(QA/QC)
7)医療事故からの学び
8)おわりに
章末問題
参考文献