標準言語聴覚障害学 言語発達障害学 第4版**医学書院/藤田 博/978-4-260-06285-5/9784260062855**
発行 2026年2月
判型:B5判 376頁
ISBN 978-4-260-06285-5
監修:藤野 博
編集:下嶋 哲也 / 岩﨑 淳也 / 重森 知奈
最新の指定規則、国家試験出題基準に準拠した、言語聴覚士をめざす学生のための教科書
言語聴覚士養成施設における「言語発達障害学」の授業に最適のテキストの改訂第4版。全頁をカラーとし、最新の指定規則、国家試験出題基準に準拠。好評を博した前版の構成は基本的に維持しつつ、第6章「言語発達支援とICT」を充実させるなど、全項目で内容を刷新。新設の第7章「教育・福祉領域における実践」では、教育、福祉それぞれの枠組みおよび実践例を示すとともに、さまざまな支援とその課題についても解説している。
【目 次】
第1章 言語とコミュニケーションの発達
1 発達の全体像
2 前言語期
A 前言語期とは
B コミュニケーションと音声言語の発達
3 幼児前期
A 幼児前期とは
B 語彙の発達
C 語連鎖の発達
4 幼児後期
A 幼児後期とは
B 語彙の発達
C 構文の発達
D 談話:会話とナラティブ
E 書記言語の発達
5 学童期
A 学習言語の発達
B 読み書きの発達
C 算数学習の基礎
第2章 言語発達障害とは
1 言語発達障害とは
A 言語発達の遅れ
B 医学・保健領域の言語発達障害の分類と定義
C 臨床の立場からの言語発達障害の分類
D ICFの考え方と言語発達障害の指導支援
2 言語発達障害の臨床
A 人を理解する枠組み
B 障害理解の枠組み
C 臨床家のあり方
D 臨床プロセス
第3章 評価(アセスメント)・診断
1 情報収集
A 評価(アセスメント)とは
B 評価における情報収集
2 検査
A 言語聴覚療法における検査
B 検査の種類
3 ICFを活用した評価のまとめ
A 評価のまとめの実際
B 評価のまとめの位置づけと意義
C 評価のまとめの留意点
D ICFを活用した評価のまとめ
E 評価結果の報告
第4章 指導と支援──総論
1 発達段階に応じた指導
A 指導の基本的背景
B 前言語期段階における指導
C 単語・語連鎖段階における指導
D 統語・談話段階における指導
E 学習言語段階における指導
2 環境調整
A 保護者・養育者支援
B 家族を理解するための臨床技術
C 関係諸機関との連携
D カウンセリングマインド
第5章 指導と支援──各論
1 言語症(発達性言語症/特異的言語発達障害)
A 概念と定義
B 特徴
C 評価
D 支援
2 限局性学習症(限局性学習障害)
A 教育界の定義
B 医学界の定義
C 教育界と医学界の定義を比較して
D 発達性読み書き障害(発達性ディスレクシア)
E 算数障害
3 知的発達症(知的能力障害)
A 知的能力と知的能力障害
B 言語・コミュニケーション障害の特徴
C 評価
D 支援
4 自閉スペクトラム症(自閉症スペクトラム障害)
A 概念と定義
B 特徴
C 評価
D 指導・支援
5 注意欠如多動症(注意欠如・多動性障害)
A 注意欠如多動症とは
B 言語・コミュニケーション障害の特徴
C 評価
D 支援
6 脳性麻痺・重複障害
A 脳性麻痺・重複障害とは
B 言語・コミュニケーション障害の特徴
C 評価
D 支援
7 小児失語症と後天性高次脳機能障害
A 概念と定義
B 特徴
C 評価
D 指導・支援
第6章 言語発達支援とICT
1 個人モデルから社会モデルへ
A 言語発達支援とICTの関係
B 言語発達支援とICT活用が内包する障害観の共通点
2 合理的配慮と権利擁護
A 障害者権利条約が求める障害者の権利としての合理的配慮
B 合理的配慮の目的は社会的障壁の除去
C 権利擁護における心理・言語検査の役割
3 ICTを活用した支援技術
A 障害のある人のための支援技術
4 ICT利用による言語発達支援
A アクセシビリティ保障のための言語発達支援
B 人をそのままの状態で尊重するための言語発達支援
C ICT利用によるアクセス保障の具体化
第7章 教育・福祉領域における実践
1 教育領域における支援
A 枠組み
B 実践
2 福祉領域における支援
A 枠組み
B 実践
3 広がる支援と課題
A 訪問リハビリテーション
B 保健行政への参画(乳幼児健診など)
C 個人開業
D オンライン支援
E 母国語が日本語でない子どもへの言語発達支援
『標準言語聴覚障害学』全10巻の特長と構成
参考図書
言語発達障害学の授業プラン
Note一覧
1 記号としての語彙
2 統計的学習
3 理解語彙と表出語彙
4 聴覚障害児における初期の発声行動
5 象徴遊び
6 オノマトペの象徴性
7 新生児期の模倣
8 物の永続性
9 乳児が好む発話スタイル
10 親の応答性の高さと子どもの言語発達
11 言語発達の個人差
12 意味の過拡張の背景
13 語用論的意味の表され方
14 言語入力や会話への参加と言語発達
15 日本語におけるMLU
16 自閉スペクトラム症児の遊び
17 評価方法による結果の違い
18 音韻記憶と言語発達
19 仮名文字と音韻意識
20 音節とモーラ
21 日本語における自立モーラと特殊モーラ,特殊音節
22 人はなぜ言語を獲得できるのか──アブダクション推論
23 環境が言語発達に与える影響──わが国の最近の研究
24 メイヤロフによるケアの定義
25 行動観察のポイント
26 検査バッテリー
27 言語発達の評価:アメリカと日本の比較
28 知能の理論CHCモデル
29 アメリカ言語聴覚協会のICF
30 診断的治療
31 活動と参加
32 領域を組み合わせた指導目標
33 包括的アプローチ
34 インリアルアプローチと国リハ式〈S-S法〉言語発達遅滞検査
35 ルーティンの活用
36 電動玩具からAACへの展開
37 大人の応答性の調整
38 コミュニケーションを支える社会性の発達
39 母親の心的状態語の使用と子どもの「心の理論」の理解
40 聴覚障害児における助詞などの使用
41 聴覚障害児における絵日記の活用
42 レスパイト支援
43 精神疾患のある保護者との面接とケア
44 コミュニケーション言語と学習言語
45 DLDの言語評価を実施する際の留意点
46 生活場面中心のアプローチ
47 インリアルアプローチにおけるかかわりの基本姿勢と心理言語学的技法
48 ことばかけに関する保護者指導のポイント
49 幼児後期における環境調整
50 暗黙的指導と明示的指導
51 発達性読み書き障害(発達性ディスレクシア)の名称
52 発達性読み書き障害児の出現率(日本語)
53 英語圏における発達性読み書き障害の認知障害仮説
54 全般的知能が境界領域(IQ71~84)の児童について
55 低出生体重児における言語発達の問題
56 視覚的記号
57 マカトン法
58 インリアル(INREAL)アプローチ
59 SOUL
60 広汎性発達障害,アスペルガー症候群
61 心の理論課題
62 女性のASD
63 社会的(語用論的)コミュニケーション症とASD
64 エビデンスに基づいた臨床
65 睡眠の問題
66 ASEBA
67 発達障害と薬物療法
68 アテトーゼ型の細分類
69 感覚の種類
70 障害者差別解消法における障害者の定義
71 音声教材
72 聴く読書
73 自立活動における言語発達支援
74 合理的配慮の提供を受けたいか否かの確認
75 高校入試での合理的配慮
76 オンラインST研究会
77 外国人児童生徒・多言語環境にある児童生徒の言語の問題