全肯定保健指導**メディカ出版/上谷 実礼/978-4-8404-9116-7/9784840491167**
- 編著
- 上谷 実礼(ヒューマンハピネス株式会社代表 産業医/公認心理師)
発行 2026年3月
判型:A5判 224頁
ISBN 978-4-8404-9116-7
相談者が自ら変化!支援者がラクになる
保健指導の30分面談を「6パート(①枠組みを作る→②傾聴する→③具体的な出来事を聴く→④感情の言語化をサポート→⑤思考の言語化をサポート→⑥クロージング)」に体系化し、タイプ別対応を解説。すぐに使える46の面談スキルを紹介! 詳細な解説付き面談動画で保健指導が具体的に学べる!
【目 次】
・はじめに
・プロローグ:すべての人に「全肯定」の支援を
第1章 人はなぜ不健康な生活習慣を続けるのか?
1.「わかっているけどやめられない」理由
1)人は必ずしも「健康によい」ことを選ばない
2)むしろ意志の問題とするのは危険
2.ストレスが不適切な生活習慣をつくる
1)生活習慣はストレスへの「必要な」対処行動
2)人間の本能としての自己防衛機構
3)ストレス解消手段を奪うことのリスク
4)ストレスの本質を知る重要性
3.ストレスの正体は「自己一致」していないこと
1)「本当の気持ち」と「こうあるべき」のズレ(自己不一致)
2)社会的動物としての承認欲求と所属欲求
3)社会への所属=サバイバル
4)自己不一致感が大きいほど、解消手段が強化される
5)本当の気持ちを抑え続けると、不健康な行動が習慣化する
4.現代人が失った「気づく力」
1)「当たり前」の生活が実は不自然すぎる
2)現代人の「気づく力」が失われる仕組み
3)現代人の「ベーシックストレス」
5.生活習慣は「その人の人生そのもの」
1)生活習慣の否定は人生の否定になる
2)本当の原因を知らず、変えようとするのは「野蛮」なかかわり
3)人は否定されると防衛し、肯定されると心を開く
第2章 人が変わるのはどんなとき?
1.なぜ従来の保健指導では限界があるのか
1)「正論」が効かない理由
2)よく見る3つの反応パターン
3)どのパターンも自分を「守っている」
2.自己不一致が生み出す悪循環
1)強すぎる「べき・ねば思考」
2)「迷惑を掛けてはいけない」というルールができたのは?
3)3)タイプそれぞれの自己不一致パターン
4)ストレス→代償行動→自己否定の悪循環
3.自己一致への道筋
1)変化に必要な2つの条件
2)本当の感情に気づくのは難しい
3)「納得する」と人は変容しはじめる
4)3)つのタイプそれぞれの変化のきっかけ
5)「こうすべき」から「こうしたい」へ
第3章 全肯定保健指導の基本マインド
1.「全肯定保健指導」の基本マインド:ロジャーズの3)条件
カール・ロジャーズの3条件
2.否定につながるNGアプローチ
できるだけ避けたいNGアプローチ
3.全肯定マインドを実践するために
全肯定マインドの背景となる大切なポイント
4.全肯定保健指導の実践例
1)6パートで構成する面談例(石山さんとの2回目の面談)
2)この面談での石山さんのタイプ分析
第4章 全肯定保健指導の6パート詳細解説
1.全肯定保健指導の「6パート」
2.[第1パート]枠組みを作る「枠組みパート」(初回または必要により実施)
1)第1パートの目的
2)支援のポイント
3)実践スキル
3.[第2パート]傾聴する「傾聴パート」
1)第2パートの目的
2)支援のポイント
3)実践スキル
4.[第3パート]具体的な出来事を聴く
1)第3パートの目的
2)支援のポイント
3)実践スキル
5.[第4パート]感情の言語化をサポートする
1)第4パートの目的
2)支援のポイント
3)実践スキル
6.[第5パート]思考の言語化をサポートする
1)第5パートの目的
2)支援のポイント
3)実践スキル
7.[第6パート]クロージング
1)第6パートの目的
2)支援のポイント
3)実践スキル
第5章 3つのタイプ別 全肯定アプローチの実践
1.実践における基本的な考え方
1)どのタイプでも基本の流れは同じ
2)タイプ別の特徴的な部分への対応
3)タイプの混合型への対応
4)タイプ別アプローチの最終目標
2.自責タイプ
1)自責タイプの特徴:強い自己否定
2)完璧主義が生む悪循環への理解
3)自己受容を促すステップバイステップの声掛け
4)面談実例:自己批判から自己理解への転換
3.他責タイプ
1)他責タイプの特徴:外的要因への責任転嫁
2)「環境が悪くて」「選択肢がない」への共感的理解
3)自分軸を取り戻すための段階的アプローチ
4)面談実例:「仕方ない」から「自分で選ぶ」への変化
4.無関心タイプ
1)無関心タイプの特徴:感覚を切り離している状態
2)「好きだから食べている」の背景にある感覚の鈍化
3)安全安心の中で「気づく力」を取り戻すアプローチ
4)面談実例:感覚を取り戻していく過程
5.困難ケースへの対応
1)黙ってしまう人
2)やる気ないアピールする人
3)関係ない話で脱線する人
4)「エビデンスのない健康情報」に詳しすぎる人
5)困難なケース対応への共通ポイント
6.緊急性のあるケースへの対応(全肯定で受診勧奨をする)
1)受診勧奨が必要なケースとは
2)全肯定アプローチで受診勧奨を行うポイント
3)実践会話例:血圧が著しく高い
4)緊急性のあるケース対応の共通ポイント
第6章 支援者自身のセルフケア
1.支援者の自己一致とバウンダリー
1)バウンダリーが崩れると自己一致も崩れる
2)健全なバウンダリーが自己一致を支える
3)バウンダリーが曖昧になりやすい場面と対処法
4)自己不一致のサインを知る
2.日々のセルフケア実践法
1)セルフチェックの習慣化
2)面談前後の心構えと振り返り
3)感情と価値観(べき・ねば思考)のデトックス
4)自分を肯定し、ねぎらう習慣
3.支援者として持続可能な成長を
1)仲間との対話と分かち合い
2)支援者自身の継続的な学びと成長
エピローグ:全肯定保健指導がもたらす新しい関係性
おわりに:全肯定の可能性(あなたも全肯定を手に入れよう)
・参考文献一覧
・WEB動画の視聴方法
・著者紹介