にじいろ子育て**金剛出版/本田 秀夫/978-4-7724-2180-5/9784772421805**
発行 2026年6月
判型:四六 250頁
ISBN 978-4-7724-2180-5
子育てや教育全般にわたる,子どもの悩み? 親の悩みへの対応を,ドクター本田がやさしく解説する。新聞連載の人気コラムの単行本化
本書には,子どもたちの行動の裏にある心理とそのサポートについての知識と技がわかりやすく説かれている。子育て全般について,学校生活,友達との付き合い方,育児やしつけがラクになるための方法が実例を交えながら数多く紹介されている。
著者は,児童精神科医として40年近い臨床経験を持つわが国屈指のプロフェッショナルである。共感をもとに一人ひとりの子どもの成長のタイプを見極め,ここちよい環境を提供することにより社会参加へと誘う動機付けアプローチはこのうえもなく効果的である。
親と家族,保育や教育に携わる専門職,すべての人に贈る,子育て,社会生活をよりよくこなすためのヒント集。本書は山梨日日新聞連載の人気コラム「にじいろ子育て」の単行本化第二弾である。
【目 次】
Ⅰ 子育て全般
子どもの悩み? 大人の悩み
遺伝や素質,親の育て方や本人の努力―どちらも発達に強く影響を及ぼしている
いろいろな一緒
人の行動には「やる」か「やらないか」しかない
援助とお節介の違い
自立―「ホウレンソウ」の力を育てていく
子どもに自分で判断する力を身につけさせるには?
子どもはいろいろな理由で意欲を持つ
「内発的動機づけ」の効用
好き嫌いは,理屈じゃない
子どもは「過剰適応」しがちなので注意が必要
つくり笑いをする子ども
大人からは問題が見えにくい子ども
「解決脳」と「共感脳」
聞き手に共感してもらう話し方
自分と異なる他者の気持ち
良い結果を出すことを目的にし過ぎない
情報は受け手が興味をもてるような工夫をして伝えていく
子どもには,家では自由にさせておいてください
グッドラック―だめでもまたチャンスがある
計画をたてるときは,複数の案を用意しておく
「ふつうに」という言葉の使い方
友だちが少ない子どもへの対応
身体の暴力と言葉の暴力,どちらも問題
何かを始めるときには,必ず何かをやめる必要がある
子育ては十人十色
子どもの個性と子育て
里親や養子縁組―諸外国との事情の違い
親の夢を子どもがかなえた?
自分対が学んだことをどうすればインパクトをモって子どもたちに伝えることができるのか
子どもの居場所づくり―複数の場所と活動
Ⅱ 乳幼児期
共同注意(子どもの成長)
子どもは,「自分の感じ方が他人と違う」ということに気づいていない
理不尽な叱られ方をされた子どもは?
子どもに健全な「自己中心性」を保障する
一人ひとりの子どもの成長のタイプを見極める
乳幼児健診は育児力テストではない
大人が子どもの気持ちを察して働きかける
法則が見えてくれば,子どもは子どもなりの世渡り術を学ぶ
「承認欲求」―自分を認めてもらいたいという気持ち
すべての子どもに「自分だけの特別待遇」を体験させる
「みんなで遊ぶ」と「みんなと遊ぶ」
いつもみんなで一緒でなくたっていい
ママ友は期間限定の付き合い
子どもの行動を親の期待よりやや悪い方向に予測する
他の子どもと自分の子どもを較べたくなる親の気持ち
Ⅲ 思春期
ついにわが子も反抗期か!
思春期は大人に対してアンビバレンスが見られる時期
現実的な進路の選択肢を淡々と示す
大人は何かを判断するときには,公正であるよう努めてほしい
自分の心に正直な生き方を選ぶことは,人としての成長に不可欠だ
「宿題」の問題点
宿題のあり方について,科学的根拠
外で遊びたいという子どもの気持ちは尊重する
Ⅳ 学校
常に目の前のことにベストを尽くせ?
授業中,いちばん大事なことは何か?
本人の努力では変えようもない特性
やりたいこととやるべきことのバランス
「内職」しながらだと要点が頭に入りやすい
問題の本質が子どもではなく外部にある場合
子どもに安心して生活できる環境を保障する
集団生活のルールは最低限に
連帯責任? 心理的虐待?
同調圧力,パワハラ
パワハラ教師が運営する学級はいじめの温床にもなりやすい
いじめへの対処―個性を尊重し合い,弱者の権利を尊重する風土を作る
わからないことは当たり前ではない
教育も個々の学力に応じたペースで
夏休みの宿題は何のためにある?
目標達成をノルマにしてはならない
生徒一人ひとりの事情に応じた個別の配慮
前例がないからできない?
話し合いの仕方―子どもたちに見本を示す
印象に残る教師―個々の生徒を一人の人間としてリスペクトする気持ち
Ⅴ しつけ? 暴力?
「しつけ」と称する暴力―支配的な親
子どもの個性と親の個性がかみ合わないとき
親が感情的になって強く言いすぎると,子どもは反発する
言い訳するのはみっともない?
レジリエンスを身につけること―世の中の厳しさを学ぶ
ルールは何のためにある?
子どもにルールを教えることの意義
自分と他者の権利をどちらも尊重しよう
子どもたちに協調性ばかりを求め過ぎない
優先順位は,人それぞれ
子どもは叱って育てないとろくな人間にならない?
間違いや失敗は常にあり得る
叱ることの目的は?
感情的になる自分の気持ちを自覚する
子どもの将来を悲観させるような言い方はなるべく控えたい
子どもの安心と安全を保障すること
約束を守ることは重要ではあるが?
わずかなトラブルでも隠すことなく情報を出し合い,深刻ないじめへの発展を防ぐ
誰かがほめられるようなことをしたときに,次はそれを他の人たちにも求めるのは筋違いだ
しつけや体罰は大変危険だ
安心して頼れるとは―親の心理状態
「あきらめない我慢」と「あきらめる我慢」―目標設定や見通しの与え方
ほめた後の子どもの気持ちを想像しながらほめ方を考えたい
繰り返し叱ることは虐待への一歩である―子どものしつけ方
頑張りに対するねぎらいの言葉が,真の責任感が育まれる
考え方を教えずに行動だけを教えることの弊害
Ⅵ 発達の悩み
発達の悩み―神経発達症(発達障害)への理解
「親のしつけ不足をとがめられないか」という不案
「注意欠如多動症(ADHD)」の子ども
努力しているのに本番で力を発揮できない
合理的配慮をオーダーメイドで考えていく
社会生活に支障のない程度のチックは,ストレスのバロメーターとして活用できる
誰にでも,病気になる可能性や学校が辛くなる可能性はあり得る
大人が勧めるものは子どもが面白いとは思えない
熱中できるものを見つけてほしい
子どもには「できなくて当たり前」と考えておく方が,長い目で見るとかえって伸びる
「人は人,自分は自分」自分の頭でしっかり考えて行動しなさい
どんな専門家でも,自分の子どもを一人で育てることは難しい