発達障害 子供を診る医師に知っておいてほしいこと**金原出版/平岩幹男/9784307170598**

販売価格
3,080円(税込み)
日常診療、乳幼児健診から対応まで
編著
平岩幹男
出版社
金原出版
分野
 
小児科学一般

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販売期間
2009/10/01~
商品コード
9784307170598
発行 2009年10月
ISBN 978-4-307-17059-8
自閉症、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害など、近年話題になっている発達障害は、小児科における重要な問題であるが、必ずしも理解されているとはいえない。また、他科の医師については、発達障害へ理解が十分でないことも多く、適切な治療が受けられないというケースもある。著者は長年、発達障害の診療に力を入れてきた第一人者で、著書や講演も多い。本書は今までの講演を元に発達障害の子どもを外来診療する他科の医師に必要な知識をわかりやすく解説している。

はじめに 子どもを診る医師にお願いしたいこと 発達障害という言葉 発達障害が疑われるきっかけ 子どもには個人差がある 子どもを診る医師にお願いしたいこと 「様子をみましょう」は使わない 疑い病名は一人歩きする 理解しようとすることから始まる 対応にはいくつかの原則があります第1章 発達障害とは はじめに 発達障害者支援法 発達障害者支援法の内容 発達障害というあいまいな障害 操作的診断の問題点:ADHD 操作的診断の問題点:自閉症 知的障害を伴わない発達障害 発達障害の抱える問題 なぜ問題になってきたか なぜ増加しているのか 発達障害の原因 診断では終わらない 診断ができる社会資源は多くはない 知能検査・発達検査のわな 保護者に疑いを伝える 障害の受容と告知 子どもへの告知とその受容第2章 目指すゴール 何を目標とするか self-esteemを育てるということ 今だけのことを考えない第3章 幼児期の自閉症をめぐって はじめに PDDかASDか Kannerの自閉症とその後の展開 言葉の遅れ 非言語的コミュニケーションの問題 自閉症の早期スクリーニングと診断 自閉症の治療や療育とは 言語的なコミュニケーションがみられないときの療育 言語的な対応がみられるようになってからの療育 療育の目的はCoreからCategoryへ 障害を暖かく見守る? 個別療育と集団療育 療育を行わないとどうなるか 幼児期の自閉症の問題点第4章 高機能自閉症をめぐって Asperger症候群から高機能自閉症への流れ 高機能自閉症とは 非言語的コミュニケーションの問題 高機能自閉症:そのほかの特徴 第2の高機能自閉症 高機能自閉症はいつごろ診断される? 高機能自閉症の集中力 高機能自閉症からの移行と合併症 高機能自閉症の治療の基本 高機能自閉症の将来は?第5章 ADHDをめぐって ADHDの歴史的経過 ADHDの症状 多動型のADHDはパワフル ADHDのパワーにどう対応するか ゲームなら集中できるのに ADHDからの移行 ADHDの合併症・二次障害 ADHDの薬物療法 ADHDの将来は第6章 学習障害 学習障害とは 学習障害の診断時期 学習障害への対応 学習障害の補助ツール 学習障害の将来第7章 発達障害の抱える問題は年齢により異なる はじめに 幼稚園・保育園の時期 小学校入学の時期 小学校のころ 中学校・高校のころ 成人になってから 社会で暮らしていくためには 将来を考える第8章 乳幼児健診をめぐって 乳幼児健診の法的根拠 1歳6か月ころの子ども 1歳6か月では発達が質的に変化 1歳6か月の言葉 1歳6か月健診と発達障害 3歳ころの子ども 3歳では発達が社会的に変化 3歳児における「扱いにくさ」 3歳児健診と発達障害 5歳児健診 5歳児健診のデザイン 発達障害はいつ診断されるか、5歳児健診は適当な時期か 就学時健診と就学指導 就学前に発見された発達障害への継続支援、事前協議 事前協議においての確認事項第9章 発達障害でしばしば用いられる薬剤について はじめに Methylphenidate Atomoxetine SSRI:selective serotonin reuptake inhibitors Risperidone リスパダール その他の薬剤第10章 外来でできること実際の対応の方法 はじめに 基本はスモールステップ 予定・決まりごとは守る 目をみる 耳から入る情報よりは目から入る情報 手をもって小さな世界をつくる タイムアウト 声かけの基本 褒めること、叱ること 話しはじめた時、説明の時 感覚過敏の問題 社会生活訓練(SST) あいさつ シールを使う カレンダーでチェックをする チェックシートを使う 3行日記 こんなときどうする 片付けられない SSTで大切なことあとがき