高次脳機能障害 CD-ROMで情報提供**医歯薬出版/渡邉修 編著/廣實真弓 斎藤和夫 斎藤祐美子 細見みゑ/9784263213780**

販売価格
4,840円(税込み)
編著
渡邉修 編著/廣實真弓 斎藤和夫 斎藤祐美子 細見みゑ
出版社
医歯薬出版
分野
 
リハビリテーション医学
販売期間
2011/06/01~
商品コード
9784263213780
発行 2011年6月
ISBN 978-4-263-21378-0
厚生労働省が「高次脳機能障害者支援モデル事業」に着手(平成13年)してから,高次脳機能障害に対する調査(どのような障害か,発症原因,障害者数,必要な支援と対応策,等々)が展開され,社会的理解も深まった.
その結果,高次脳機能障害者の社会参加の機会も増えてきた.しかし,高次脳機能障害には,多様な症状があり,一人ひとり異なる障害像を呈する.そのために,病院でのリハビリテーションを終え,地域で生活を再開した高次脳機能障害者と向き合う行政,福祉の専門職,あるいは家族の戸惑いは大きい.なぜこのような症状を呈するのか,同じ疾患でもなぜ症状が異なるのか,どのように対応したらよいのかという戸惑いである.
そこで,従来の「障害名」→「症状」という枠組みではなく,個々の高次脳機能障害に起因する日常生活上の問題点(日常生活場面で呈するさまざまな症状)とその対応策を列記し,必要な項目を取捨選択し,第三者へ平易に伝えるための情報提供書が必要となる.
本書および情報提供書作成支援ツールとしてのCD-ROMは,高次脳機能障害者の社会参加に役立つ1冊.著者陣は,医師・ST・OT・PT・家族より構成.

<高次脳機能障害を“伝える”ために>【なぜ情報提供が必要なのか】 高次脳機能障害は人それぞれ異なります 高次脳機能障害は気づかれにくい障害 生活の場をすごしやすくすることが回復につながります 高次脳機能障害の現れ方は場の状況によって異なります【高次脳機能障害者の重複する障害像】 道順を覚えられない 料理ができない【年齢による社会環境の相違】【疾患による相違】 脳梗塞 脳出血 くも膜下出血 脳外傷 低酸素脳症 脳腫瘍 脳炎などの感染症【“伝える”ために家族が感じること】 病院や施設と“自宅”では,高次脳機能障害の現れ方に違いがあること 医療機関よりも“家族の声”で障害や症状が判明することも多い 脳を損傷するということは,“自分の健康管理が困難になる”ということ オーダーメイドの支援を 家族の介護負担感<情報提供の内容>【生活全般に関わる高次脳機能障害による症状と対応策】 記憶について 集中力について 計画性について 感情や行動について 自発性について コミュニケーションについて その他【日常生活動作(ADL)の問題点と対応策】 従来の日常生活動作評価表 運動機能 日常生活動作の項目と手助けの種類<情報提供の実践例>【情報提供書】 家族⇒行政窓口に提出する場合(地域の福祉施設のデイサービスを利用するため) 病院スタッフ⇒家族にお渡しする場合(回復期病棟を退院し,在宅生活を開始するにあたり)【問診表】<付録>【高次脳機能障害の概要】 主に左右の前頭葉損傷の症状として,注意障害と遂行機能障害があります 主に左大脳半球の損傷によってみられやすい症状に,失語症,失行症,失算があります 主に右大脳半球の損傷によってみられやすい症状に,左半側空間無視,左半側身体失認,地誌的障害,着衣失行があります その他【高次脳機能障害へのアプローチ】 記憶障害へのアプローチ 注意障害へのアプローチ 行動と感情の障害へのアプローチ【高次脳機能障害関連団体リスト】【情報提供書 作成支援ソフト(CD-ROM)取扱説明書】 はじめに 利用規定と注意事項 動作条件 インストール(ソフトのセットアップ)手順 ソフトの起動と終了 各画面の名称と機能 ソフトの使い方1:情報提供書の作成方法 ソフトの使い方2:以前に保存した情報提供書を読み込む,変更する ソフトの使い方3:作成した情報提供書の文面を修正する,追加する 本ソフトについてのお問い合わせ先