吸入麻酔**克誠堂出版/山蔭道明・平田直之/9784771904286**

販売価格
10,340円(税込み)
編著
山蔭道明・平田直之
出版社
克誠堂出版
分野
 
麻酔科学・ペインクリニック

数量

販売期間
2014/05/15~
商品コード
9784771904286
発行 2014年5月
ISBN 978-4-7719-0428-6
基礎編では、麻酔科専門医が理解しておくべき基礎的内容や最近のトピックスについて解説。臨床編は、現場で活躍する麻酔科医のために一歩も二歩も踏み込んだ内容となっています。
吸入麻酔薬が麻酔科医にとって不可欠なものであると同時に,吸入麻酔薬を適切に使えるかどうかが,麻酔科医がプロフェッショナルたるかどうかの一つの指標であることを示している。静脈麻酔薬と比較した場合の最大の利点は,体重や代謝機能に関係なく,呼気終末濃度を一定濃度以上に保つことで,ほぼ確実に鎮静が得られる点である。鎮痛主体の麻酔が予後を改善するというエビデンスが集積されている今日においても,確実な鎮静は全身麻酔において最も重要な因子であり,麻酔科医は術中覚醒という重大な合併症を避けなくてはならない。吸入麻酔薬は鎮静作用を示す一方で,非生理的化学物質であるがゆえに,呼吸,循環,代謝機能にさまざまな影響を及ぼす。麻酔科専門医は,吸入麻酔薬の特性と鎮静作用およびその作用機序を理解し,臓器や組織に及ぼす影響を勘案したうえで患者の状況に応じて使用することが望まれる。(『はじめに』より抜粋)

目次
基礎編
1 吸入麻酔薬の歴史
2 物理化学的性質と薬物動態
3 吸入麻酔薬の作用機序
4 臓器機能への影響
5 吸入麻酔薬の臓器保護作用と毒性
6 吸入麻酔薬と環境
臨床編
1 吸入麻酔薬の供給システム
2 臨床使用の実際と展望
3 吸入麻酔薬と術後悪心・嘔吐(PONV)
4 小児麻酔での使用
5 高齢者麻酔での使用
6 特殊な病態下での使用