どこでもやっているわけではない治療**青海社/4910061540697**

販売価格
3,300円(税込み)
緩和ケア 2019年6月増刊(Vol.29 Suppl)
先進・先端治療から補完代替医療まで
出版社
青海社
分野
 
がん看護・疼痛管理・ターミナルケア

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冊子版 販売期間
2019/06/20~
ISJP ID
2306108080
商品コード
4910061540697
発行 2019年6月
がんを抱えて生きていく、多様でかけがえのない人生をサポートする

情報や価値観の多様化している今日、がん治療の臨床において、患者・家族からしばしば「〇〇はできませんか?」と質問されることが増えてきた。〇〇には、「新しい技術を使った治療(いまならちょうどゲノム医療のまっさかりである)」や、あるいは、「そこでしかやってない治療、他の施設ではやっていない治療」が入ることが多い。
さて、臨床家として、質問にどう対応するのがいいのだろうか。この課題の土台となることを目的として企画されたのが本特集である。特集の意図は、〇〇を手放しで称賛したり、否定したり、是非を判断することではない。「〇〇はどうなんでしょう?」と思っている患者と家族の立場になって考えるには、まず、〇〇(または、〇〇を実施している施設の考え方)についてそれなりに知っていなければ、患者・家族をサポートすることができないと筆者は考える。
本特集を組むことには、編集委員のなかでも賛否の意見があったし、また、執筆の依頼をしている間にも賛否の(どちらかといえば否が多かったが)意見をいただいた。筆者は、〇〇がいいか、悪いか、という視点ではなく、「〇〇はどうなのか」と昼も夜も気になってねむれない患者・家族をサポートするために、〇〇のこと、〇〇を実施している施設の考え方をすこしでも知りたいと思う。
そんな願いをこめて、本書が、「どこでもやっているわけでもない治療」を幅広く知るきっかけとなり、是非の彼岸をこえて患者・患者の助けになることを願いたい。