認知症の薬物治療 改訂版**フジメディカル出版/河野 和彦/9784862701633**

販売価格
3,850円(税込み)
編著
河野 和彦
出版社
フジメディカル出版
分野
 
老人医学

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書籍版 販売期間
2018/01/31~
JANコード
9784862701633
商品コード
9784862701633
ISBN 978-4-86270-163-3
サイズ:A5 / 168p

●アリセプト処方のさじ加減と注意点を国内で最初に説いた解説本、その改訂版がついに上梓。コウノメソッド構築のきっかけともなった歴史的な1冊を大幅に改訂。●介護者・家族の手に負えない認知症患者を落ち着かせ、家族に笑顔をもたらす驚きの処方テクニックの神髄を85の症例とともに紹介。<改訂版の序より抜粋>私は臨床試験を実施した患者数とは比較にならない患者を診ています。例えばDLBの初診患者は年間約250例です。医学会の推奨や、厚労省の認可は腑に落ちないことばかりであることが現実です。もし読者が何の疑問も持たずに認知症の処方を続けているのなら、患者を診察する能力に欠けると言わざるを得ません。 その後、レミニール、メマリーも使用が可能になりましたが、アリセプトとの効果の違いがわからないとか、同じようなものだと思っている臨床医が少なくないこともわかっています。患者を数多く経験していくと薬の違いがわかってくるのですが、それはこの改訂版で解説します。コウノメソッドは2007年からインターネットで公開され、ほぼ毎年更新してきました。その治療法を全国の臨床医に試してもらい、手ごたえを感じた医師は、2008年からコウノメソッド実践医に登録していただき公開しています。彼らの真価は、薬の副作用を出さないということが最大の能力です。それほど、中枢神経系の診療では副作用が多発します。(中略) 介護者の悲しみや苦しみを理解したうえでの処方は、かかりつけ医には欠かせないことです。それを考えると、興奮系のアリセプトをどのような患者にも投与したり、易怒があるのに増量規程通り増量したりするということが、いかに認知症介護の実態に沿わない処方であるかということを知っていただきたいと思います。 この本の改訂版執筆を出版社から打診された時は、廃刊にしようとも思いました。しかし、多くの読者がこの本で初めてアリセプトの副作用を認識し、コウノメソッドの世界に入ってきたかを考えると、この本のアリセプトに関する詳細な記載は、歴史的に残されるべきと考え、その部分を保存しながら最新のコウノメソッド(点滴療法やサプリメントも含めて)を解説していくのが良いと決意したのです。(河野和彦)