めまいの起源を求めて**中外医学社/室伏 利久/9784498062801**

販売価格
3,080円(税込み)
編著
室伏 利久
出版社
中外医学社
分野
 
耳鼻咽喉科学・頭頸部外科学

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書籍版 販売期間
2018/03/07~
JANコード
9784498062801
商品コード
9784498062801
ISBN 978-4-498-06280-1
サイズ:A5 / 133p

「めまい」について歴史を紐解き,ときに神話や小説,映画などを題材に現代医学の知識を使って解き明かす.エッセイのように気軽に読める,めまい初学者におすすめの1冊.

目 次CHAPTER 1.めまいの源流 1.「めまい」は人間の苦痛の代表的なものの一つである ─ギリシア神話のイクシオンの話:『変身物語』から─「めまい」の分類について めまいの起源?──?ギリシア・ローマ神話『変身物語』 めまい症状の分類?──?vertigoとdizziness 2.最も古い「めまい」の記述は? その疾患は? ─カッパドキアのアレテウスの著作と中国の『黄帝内経』─めまいの責任病巣はどこと考えられていたか? めまいの源流(西洋) めまいの源流(東洋) めまいの責任病巣?──?現代の視点から 3.直立二足歩行の発達と衰え ─スフィンクスの謎かけの話『ギリシア神話』─姿勢・歩行・平衡機能の発達と老化 スフィンクスの謎かけ 直立二足歩行の進化 姿勢・歩行・平衡機能の発達 姿勢・歩行・平衡機能の老化 4.わが国におけるめまいの源流 ─『和名類聚抄』と『病草紙』の「風病の男」の段─眼振について 『和名類聚抄』におけるめまいの記載 『病草紙』の「風病の男」の話 眼振の分類 眼振発生のメカニズムCHAPTER 2.めまい平衡医学者列伝 1.Antonio Scarpa(1752-1832)─末梢前庭系の解剖学の祖 スカルパ以前 スカルパの生涯 前庭神経の形態と生理 前庭神経炎?──?前庭神経を病巣とする代表的疾患 スカルパの生首 2.Jean Pierre Flourens(1794-1863)─半規管生理学の始祖 フルーランとガル フルーランのハトによる実験 半規管の生理学 HIT(head impulse test) 3.Prosper Meniere(1799-1862)─めまいは耳の病気で起こる─神経耳科学の源流 メニエールの生涯 メニエールの論文 メニエール病と片頭痛 「メニエール病」の誕生と現在 4.Joseph Breuer(1842-1925)とPietro Tullio(1881-1941)─前庭迷路の生理学の発展─VEMPへの流れ ブロイアーと前庭生理学の発展 エヴァルトの実験とEwaldの法則 トゥリオとその生理学実験 音刺激に対する末梢前庭系の反応と前庭誘発筋電位検査 上半規管裂隙症候群 5.Robert Barany(1876-1936)─臨床めまい平衡医学領域での唯一のノーベル賞受賞者 ─近代神経耳科学の幕開け 1914年以前?──?温度眼振の発見と温度刺激検査の開発 その他の臨床検査の開発 1914年?──?転換点 ウプサラでのバラニー 6.Charles Skinner Hallpike(1900-1979)─現代めまい平衡医学へと続く流れ インドから英国へ メニエール病の側頭骨病理所見 前庭神経炎と良性発作性頭位めまい症 温度刺激検査法CHAPTER 3.文学・芸術作品とめまい 1.耳に毒薬?『ハムレット』シェークスピア─鼓室内注入療法とメニエール病 耳に薬?──?前置き 耳に薬?──?治療 2.『インフェルノ』と『ロミオとジュリエット』におけるめまい─良性発作性頭位めまい症の原因と治療 『インフェルノ』に登場するめまい BPPVの病因・病態 耳石の生成・代謝 BPPVの治療 『ロミオとジュリエット』におけるめまい治療──頭位治療の原型? 3.ヒッチコックの『Vertigo』─高所性めまいについて ヒッチコックの『vertigo』におけるめまい 高所性めまい 4.樋口一葉『たけくらべ』,芥川龍之介『歯車』─頭痛とめまい 樋口・芥川と頭痛 片頭痛の歴史 現在の状況 5.ゴッホの『星月夜』─渦巻く夜空は何を意味するのか? 『星月夜』 ゴッホ メニエール病説 メニエール病説の弱点 ゴッホの発作を説明する他の仮説──側頭葉てんかん+α てんかん性めまい その他の可能性?──?前兆のある片頭痛 6.ムンクの『叫び』─めまいと不安のリンク 『叫び』と不安 不安と空間識障害 心因性めまいとは 心因性めまいへの対応おわりに索 引