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腹部救急疾患の画像診断とインターベンション**メジカルビュー社/水沼仁孝(那須赤十字病院副院長・放射線科部長)/古川顕(首都大学東京健康福祉学部放射線学科・大学院人/9784758316057**

販売価格
9,900円(税込み)
編著
水沼仁孝(那須赤十字病院副院長・放射線科部長)/古川顕(首都大学東京健康福祉学部放射線学科・大学院人
出版社
メジカルビュー社
分野
 
臨床検査診断学

数量

販売期間
2018/03/12~
商品コード
9784758316057
ISBN 978-4-7583-1605-7
サイズ:B5変 / 424p

腹部救急疾患は患者数が多い疾患である。緊急性が高いことが多いため診断の遅れが致命的となる。迅速かつ適切な診断とそれに引き続く治療が求められており,情報量の多いCT/MRI画像からいかに見逃しなく情報を読み取っていくか,画像診断の果たす役割は大きい。また近年,進歩の著しいインターベンション治療も重要である。本書は,腹部救急疾患を系統的・網羅的に取り上げ,豊富な画像と充実のボリュームで解説した,腹部救急診療に携わるすべて医師,必携の書である。

【目次】
■序論
腹部救急疾患の画像診断プロトコール
腹部救急疾患における画像診断の進め方

■疾患各論
1 腸閉塞症
総論
小腸閉塞症
絞扼性腸閉塞症・Closed-loop obstruction
単純性腸閉塞症
特殊な腸閉塞症
胆石イレウス
食餌性小腸閉塞症
上腸間膜動脈症候群
抗凝固療法中に発症する小腸閉塞症
被?性腹膜硬化症
大腸閉塞症
大腸癌
閉塞性大腸炎
宿便イレウス
イレウス,偽性腸閉塞症
2 腸重積症
総論
Peutz-Jegher症候群
悪性リンパ腫
Ball valve症候群
3 Meckel憩室関連疾患
4 輸入脚症候群
5 急性胃拡張
6 捻転
胃軸捻転
脾臓捻転
大網捻転/大網梗塞
胆嚢捻転
結腸軸捻転(S状結腸捻転,盲腸捻転)
小腸軸捻転
卵管,子宮の捻転
精巣捻転
7 ヘルニア
総論
内ヘルニア
右傍十二指腸ヘルニア
左傍十二指腸ヘルニア
Winslow孔ヘルニア
大網裂孔ヘルニア
横行結腸間膜ヘルニア
肝鎌状靭帯裂孔ヘルニア
傍盲腸ヘルニア
小腸間膜裂孔ヘルニア
S状結腸間膜窩ヘルニア
子宮広間膜ヘルニア
外ヘルニア
鼠径ヘルニア
大腿ヘルニア
腹壁ヘルニア,Spiegelヘルニア,白線ヘルニア
腰ヘルニア
腹壁瘢痕ヘルニア
閉鎖孔ヘルニア
Petersenヘルニア
先天性横隔膜ヘルニア
外傷性横隔膜ヘルニア
食道裂孔ヘルニア
8 腹膜炎
総論
特発性腹膜炎
尿漏出による腹膜炎(膀胱破裂,偽性腎不全)
腹部放線菌症
肝嚢胞破裂
9 腸間膜脂肪織炎とmisty mesentery
10 腹部コンパートメント症候群
11 結腸腹膜垂炎
12 腸炎・腸管感染症
胃十二指腸炎,急性胃粘膜病変
特殊な胃腸炎
サイトメガロウイルス腸炎
ヒスタミン中毒腸炎
血管炎・膠原病腸病変:全身性エリテマトーデスによるループス腸炎
腸管型Beh?et病
炎症性腸疾患
Crohn病
潰瘍性大腸炎
腸結核
中毒性巨大結腸症
感染性大腸炎
エルシニア腸炎
腸管出血性大腸菌感染
好中球減少性腸炎
MRSA腸炎
劇症型アメーバ大腸炎
薬剤関連大腸炎
Clostridium diffi cile 腸炎
抗菌薬起因性急性出血性大腸炎
膠原線維性大腸炎
Complicated Appendicitis・虫垂炎(妊婦含む)
憩室炎とその合併症
寄生虫,旋尾線虫
13 消化管穿孔
上部消化管
特発性食道破裂
特発性胃破裂
吻合部潰瘍穿孔
胃癌穿孔
十二指腸潰瘍穿孔
十二指腸憩室穿孔
下部消化管
特発性大腸穿孔
大腸憩室穿孔
薬剤関連
ベバシズマブ(アバスチン?)による消化管穿孔
ポリスチレンスルホン酸(高K血症治療薬)による穿孔
バリウム腹膜炎
NSAIDs潰瘍による胃潰瘍穿孔
14 腸管気腫症
15 異物
16 腸管虚血
上腸間膜動脈解離
上腸間膜動脈血栓症・塞栓症(閉塞症)
上腸間膜静脈・門脈血栓症
特発性腸間膜静脈硬化症
虚血性大腸炎,閉塞性大腸炎
非閉塞性腸間膜虚血
17 腸管アミロイドーシス
18 腹部臓器虚血
腹腔動脈解離
感染性心内膜炎の腹部合併症
心房細動の腹部合併症
大動脈解離の腹部合併症
糖尿病性ケトアシドーシスに関連した腹部大動脈閉塞
HELLP症候群
19 消化管出血
上部消化管出血
胆道出血
膵管出血
大腸憩室出血
血管形成異常
消化管間質腫瘍
サラサラ薬(抗凝固薬,抗血小板薬)に関する出血・血腫-抗凝固薬よる小腸壁血腫
急性出血性直腸潰瘍
門脈圧亢進症に起因する出血
20 腹部内臓動脈瘤破裂
正中弓状靭帯関連内臓動脈瘤
胃大網動脈瘤(特発性大網出血)
腹腔動脈瘤(破裂)
脾動脈瘤破裂(胃穿破と胃破裂による腹膜炎を併発)
分節性動脈中膜融解(SAM)
Ehlers-Danlos症候群(脾動脈瘤破裂)
内腸骨動脈瘤(破裂)
21 腸骨動静脈瘻
22 胸腹部造影(非心臓)CTで偶然に発見される急性心筋梗塞
23 腹部大動脈瘤の切迫破裂
24 高安動脈炎/大動脈炎症候群
25 感染性動脈瘤
26 大動脈十二指腸瘻
27 腫瘍出血
肝細胞癌の破裂
非外傷性脾破裂
腎血管筋脂肪腫(AML)破裂
神経線維腫症1型の出血
28 特発性後腹膜出血
29 特発性(非外傷性)腹直筋血腫
30 急性肝不全
31 閉塞性黄疸・胆道系炎症性疾患
IgG4関連硬化性胆管炎
黄色肉芽腫性胆嚢炎
胆嚢穿孔
壊死性胆嚢炎
気腫性胆嚢炎
Mirizzi症候群
薬剤性胆汁うっ滞
32 急性膵炎
診断
Groove pancreatitis
異所性膵の膵炎
IgG4関連膵炎
高Ca血症による急性膵炎(副甲状腺機能亢進症,多発性骨髄腫)
膵炎合併症(仮性動脈瘤破裂)
治療
急性膵炎の治療
33 産婦人科救急疾患
骨盤内炎症性疾患,卵巣卵管膿瘍
Fitz-Hugh-Curtis症候群
骨盤放線菌症(IUD)
子宮・卵管留膿腫
子宮留血腫,子宮・膣・腎の複合奇形
異所性妊娠流産・破裂(所謂,子宮外妊娠)
子宮破裂
子宮仮性動脈瘤
子宮筋腫赤色変性
有茎性漿膜下子宮筋腫捻転
子宮内反症
卵巣過剰刺激症候群
卵巣広汎性浮腫,卵巣軸捻転症(正常卵巣捻転)
卵巣出血
卵巣腫瘍捻転
内膜症性嚢胞破裂
卵巣腫瘍破裂
卵巣顆粒膜細胞腫破裂
卵巣腫瘍破裂による化学性腹膜炎
骨盤うっ血症候群
34 尿路結石・泌尿器系救急疾患
水腎症をみたら
急性腎盂腎炎
Acute Lobar Nephronia
急性巣状細菌性腎炎(Acute focal bacterial nephritis;AFBN)
黄色肉芽腫性腎炎
腎梗塞
運動後急性腎不全
非外傷性腎出血
腎血管筋脂肪腫(angiomyolipoma ; AML)破裂などによる腎周囲・後腹膜出血
腎動静脈奇形(arteriovenous malformation)などによる血尿
尿管結石
尿膜管膿瘍
Fournier壊疽(筋膜炎)
ウレアーゼ産生菌による膀胱炎に合併した高アンモニア血症
35 術後合併症
膵頭十二指腸切除後出血
胃癌術後出血
胃瘻造設時の医原性大腸穿通・瘻孔形成
腹腔鏡下胆嚢摘出術時の動脈損傷による仮性瘤
S状結腸ポリペクトミー後の出血
経皮経肝胆道ドレナージ(PTBD)および内視鏡的逆行性胆道ドレナージ(ERBD)
術後の胆道出血
医原性十二指腸損傷
腎切石術後の腎動静脈瘻
小腸内視鏡に伴う合併症
大腸切除後の縫合不全による膿瘍形成
生体肝移植術後合併症;術後吻合部狭窄に対するIVR
婦人科術後合併症
医原性尿管損傷
股関節インプラント手術
36 外傷(診断)
肝損傷
脾損傷・遅発性脾破裂
胆道損傷
膵損傷
腎損傷
副腎損傷
膀胱損傷・偽性腎不全
十二指腸損傷
小腸損傷
腸間膜損傷
腹部穿通性損傷
腹腔内動脈損傷
横隔膜損傷
骨盤骨折
筋損傷

■インターベンション治療(低侵襲治療)
血管系IVR
実質臓器損傷に対する経皮的止血術 山本真由
骨盤損傷に対する経皮的止血術 山本真由
消化管出血に対する経皮的止血術 井上明星
腸間膜虚血に対するインターベンション治療…金崎周造/山崎道夫/井本勝治
内臓動脈瘤破裂に対する経皮的止血術 西田典史
産婦人科緊急出血に対する経皮的止血術 ウッドハムス玲子
腫瘍出血に対する経皮的止血術 穴井 洋
破裂胃静脈瘤に対するB-RTO(バルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術) 西田典史
破裂性腹部大動脈瘤に対するステントグラフト挿入術 福島宗一郎/金岡祐司/大木隆生
大動脈解離の腹部合併症に対するステントグラフト治療 福田哲也
非血管系IVR
ロングチューブ挿入 谷掛雅人/早川克己
経皮的膿瘍ドレナージ 水沼仁孝
経皮経肝胆道ドレナージ 水沼仁孝
バリウムパッキング 藤塚進司/土屋洋輔/水沼仁孝
内視鏡的インターベンション
総論 前谷 容
食道静脈瘤に対する内視鏡的硬化療法 引地拓人/渡辺 晃/小原勝敏
胃静脈瘤に対する内視鏡的塞栓療法 中村真一/岸野真衣子
内視鏡的止血術 小林祥司/佐藤 公
内視鏡的逆行性胆道ドレナージ 露口利夫
内視鏡的逆行性膵管ドレナージ 岡野直樹/伊藤 謙/五十嵐良典
上部消化管ステント留置 前谷 容
経肛門イレウス管留置 小泉浩一
大腸ステント留置 斉田芳久
大腸憩室出血に対する止血術 奈良坂俊明/圷 大輔/溝上裕士

■適切な診断のために押さえておきたい知識
初療診察時,超音波で押さえるべき所見 白川崇子/古川 顕/太田智行
イオン性ヨード造影剤(ガストログラフィン,ウログラフィン)の危険性:ガドリニウム造影剤の危険性を含めて 早川克己
救急における小児と女性の医療被ばく 宮嵜 治
腹痛で医療訴訟となった疾患の紹介 和田慎司/藤塚進司/水沼仁孝
発症状況から想定すべき疾患 三浦剛史