周産期・新生児ステロイドを使いこなそう!**金芳堂/河井 昌彦/9784765317504**

販売価格
4,180円(税込み)
編著
河井 昌彦
出版社
金芳堂
分野
 
周産期医学(新生児学)

数量

販売期間
2018/04/03~
商品コード
9784765317504
ISBN 978-4-7653-1750-4
サイズ:A5 / 183p

周産期領域においていかに正しい知識・理解を持って,使用をためらいがちなステロイドと関わっていくのか.その手助けとなる1冊〓ステロイドの使用にためらう医療者は多い.しかし,周産期領域においてステロイドは小児の発達,呼吸,循環など様々な面において多種多様に関わっており,ステロイドをうまく使いこなすことが,児の救命・予後に直結するといっても過言ではない.〓 本書には,「ステロイドのことをもっと深く理解したい」と新生児内分泌に取り組んできた著者が,「ステロイドをうまく使いこなしてほしい」と,これまでの豊富な経験から自身の持つ知識や情報をふんだんに盛り込んだ.また取り上げた領域は胎児期?出生後に渡っており,新生児科医はもちろん,産科医をはじめとした周産期医療に携わるすべての人々に役立つ1冊となっている.

序章 副腎皮質ホルモン1章 ストレスホルモンとしてのコルチゾール2章 胎児?早産児のステロイド産生3章 胎児副腎の発達4章 出生前ステロイド5章 ステロイド療法?その功罪?6章 ステロイド療法におけるピットホール7章 コルチゾールの日内変動8章 妊娠中の母体ストレス9章 相対的副腎不全10章 痛みの評価11章 出生後のHPA axis12章 FGR(胎児発育遅延)児の副腎機能13章 新生児期に副腎不全を呈する疾患14章 アルドステロン15章 グルココルチコイド受容体16章 副腎髄質17章 早産児に対するステロイド療法(実践編)コラム1.ステロイドとは?2.胎盤3.PTSDと副腎不全4.デキサメタゾン使用中のMR:GRバランス5.DHEAとは何か?6.DHEASとDHEA7.CAHに対する胎児治療8.胎児副腎のコルチゾール・DHEA産生の切り替え9.早産児でマス・スクリーニングの副腎過形成偽陽性が多い理由10.高コルチゾール血症がもたらす胎児の成長障害・臓器障害について11.脳がステロイドを作る!12.GABA受容体を介する作用について13.胎児期に十分量の性ホルモンを産生できたにも関わらず,乳児期以降,思春期まで性ホルモンの産生が抑制されるのはなぜ?14.動脈管の再開通と副腎不全の関わり15.Antenatal steroid反復の功罪16.ストレス下における好酸球増多は副腎不全を疑う重要なサインの1つである!17.ステロイドによる免疫抑制18.低血糖に対するステロイド投与19.晩期循環不全におけるステロイドの作用点20.ステロイド薬による尿中Ca排泄促進について21.ステロイドによる副甲状腺ホルモン分泌促進の機序22.ステロイドの構造と活性の関係23.CLD児の予後とデキサメタゾン投与24.重症慢性肺疾患のリスクの高い児に対する鎮静・抗痙攣薬25.CYP(チトクローム酵素P450:Cytochrome P450)26.薬物代謝酵素活性による個別化医療27.新生児の薬物動態の特徴28.吸入ステロイドの効果について29.コルチゾール値の単位30.動物におけるストレス実験とNICU31.DNAのメチル化32.副腎不全(グルココルチコイド不足)に対するハイドロコーチゾンの補充量(維持量)33.HDCによるCLD予防34.クッシング症候群の診断と唾液コルチゾール35.唾液で測定できるコルチゾール以外のストレスマーカー36.早産児の脳は痛みを感知しているのか?37.胎児期の高コルチゾール血症が2型糖尿病のリスクを高める機序38.先天性副腎過形成症(CAH)の治療のガイドライン(2014年度版)に記載されているハイドロコーチゾン投与量39.副腎過形成で皮膚が黒い(=色素沈着を受ける)機序40.先天性副腎過形成症(CAH)のマス・スクリーニング偽陽性41.RAA系の活性化と心血管系疾患42.アドレナリンか?エピネフリンか?