治療 2024年12月 自信がもてる移行期医療(Vol.106 No.12)**南山堂/一ノ瀬英史(いちのせファミリー/9784525930110**

販売価格
2,750円(税込み)
Vol.106 No.12
編著
一ノ瀬英史(いちのせファミリークリニック)
出版社
南山堂
分野
臨床医学:一般

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書籍版 販売期間
2024/12/01~
JANコード
9784525930110
商品コード
9784525930110
発行 2024年12月
ISBN 978-4-525-93011-0
移行期医療で非常に期待されている総合診療医や家庭医

 本誌で移行期医療を特集した2021年4月号からわずか約3年半しか経過していないなか,再び移行期医療について特集を組むことになりました.この3年半の間に,移行期医療の議論はさらに進化をしており,読者の中心層である総合診療や家庭医療を担う医師には,移行期医療を十分に理解していただき,地域における重要な役割を担っていただきたいと考えています.この数年で日本小児科学会をはじめ各分科会でも移行期医療の議論は進んでおり,それぞれのカウンターパートとなる成人診療科とも議論を進めています.各学会の学術集会や研修会において,移行期医療をテーマにしたセッションは非常に増えており,移行期医療において配慮の必要な患者が各方面で増加している表れでもあります.厚生労働省も各都道府県に移行期医療支援センターの設置を進めており,2024年10月現在,10の都道府県に設置されています.本特集で解説していただく同センターをはじめ,さまざまな地域のプレーヤーとともに成人移行支援のネットワークを強化していただきたいと考えています.
 子ども達は親の監護のもとにあり,小児科医がしっかりと見守っていますが,思春期から若年成人においては,徐々に自立(律)するなかで不安定な時期にあります.彼らが成人になっていく過程で持つ課題は医療だけにとどまらず,生活や仕事や夢などさまざまです.多くの若年成人にとって,成人への移行におけるほかの側面(教育,就労,人間関係,将来の生活など)と比較して,ヘルスケアの優先順位が低くなりがちです.
 揺れ動く移行期にある思春期や若年成人の未来を,医療の側面から支援できる読者にとって,明日から移行期医療を実践することができるように,本特集では各執筆者により具体的で実践的な内容を執筆いただきました.移行期医療の指南書といえる内容と自負しています.